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《カステラーニ家》 ローマのピオ フォルトゥナ カステラーニ(1793〜1865年)は、ミケランジェロ カエターニと協力して、エトルリアと古代ギリシャのジュエリーの研究と再現に専念し大成功を収めました。 カステラーニは1851年に事業から引退し、事業を息子のアウグストとアレッサンドロに引き渡しました。アウグストは父の情熱と執念を受け継ぎ製作技術を改良し、エトルスカン・ジュエリーのグラニュレーション(粒金)や縒り線、レポゼ(打ち出し)に魅了され、古代の金細工を徹底的に調査し、古代から農民のジュエリーまでコレクションしました。 カステラーニのレポゼや縒り線、そして粒金の巧みさは同時代の誰よりも熟達していましたが、やはり古代の作品のレベルまでは到達出来なかったのです。 |
1867年のパリ万博に、アウグストはエトルスコ様式の小冠を出品しました。 それは宝石と超細密な縒り線細工だったので絶賛され、ダッドリー伯爵に1050ポンドギニーで買い取られましたが、この作品に使われていた宝石の価格が占める割合はほんの僅かなものだったのです! このことは、カステラーニの金細工師の技術が如何に高く評価されていたかを物語っているのです。当時に1050ポンドは今なら2000万円ぐらいの価値になると思います。 カステラーニのギリシャとエトルリアのジュエリーのコレクションは、今日ローマのビラ・ジュリアの国立美術館に収蔵されてあります。僕もぜひ一度見ておきたいと思っています。 カステラーニの作品は、「イタリア考古学風ジュエリー」と名付けられ全ヨーロッパで絶賛され、ヨーロッパのジュエリーに大きな影響を与えたのです。 |
「イタリア考古学風ジュエリー」 |
↑フクロウの巧みな打ち出しを見ていると、カステラーニが如何にエトルリアのジュエリーを研究したかが感じられます。19世紀の打ち出しとは違う古代のジュエリーの打ち出しの味が出ているからです。 |
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下に下がっている人間の頭部は裏にも同じ仕事が成されています。 |