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ネオ・ルネサンス カメオブローチ 「兜の騎士」 ボルダーオパール・カメオ オールドカット・ダイヤモンド エナメル、18K 3,5cm×3,5cm カメオ 0,9cm×0,6cm イギリスorドイツ 1860年頃 Sold オーストラリアの大鉱脈が発見される前は、オパールを使ったジュエリーは非常に少なく、ましてやオパールは割れやすく彫りにくいのでカメオは1880年代以降でもとても少ないのです。 だから1860年代でオパールのカメオというのは異例中の異例なのです! このオパールカメオの大きさは、0,9cm×0,6cmと100円玉の半分ほどの小さなものですが、これは当時オパールがこの大きさでも希少な物だったかを物語っているのです! これだけ小さなオパールに、表情豊かな騎士を彫ることは、彫りにくい石であることを考えれば驚異的なことなので、このカメオは当時このような素晴らしいストーンカメオの彫り師と知られたドイツのシュミットの作と推定出来るのです! このカメオに使われているオパールは、ボルダーオパールと言われる母岩付きのオパールで、アゲートのカメオのように二層の色や質感の違いを活かしてモチーフを印象的に表現出来るメリットがあるので、作者はそれを意識して使っているのです。 この小さな素晴らしい宝石彫刻を活かす為に、ルネサンス様式のフレームが作られているのですが、カメオの額縁部分は黒に白いエナメルで繊細な模様が描かれています。この黒地のエナメルの部分は100円玉の大きさぐらいですから、白のエナメルの繊細な模様が如何に高度な技術でありかが分かるというものです!! ルーペで拡大しないと分からない細密な物で、しかもエナメルの場合は失敗は許されないのでですから・・・。 だからこのような細密なエナメルは、アンティークジュエリーでも余程の高級な物でないと見られないのです! この石は、光の当たり方で色が変化するオパール特有のプレーオブカラー(遊色効果)の特性が良く出て石なので、カメオではその魅力がより一層発揮されているのですが、その美しい色彩を活かす為にフレームの色彩は黒と白の無彩色を使っているのです! このセンスの良さには脱帽です! フレームの四隅には、ゴールドの四角の立体的な台座があり、そこにステップカットのようなとても珍しいオールドヨーロピアンカットのダイヤモンドがセットされています。これは普通見かけないカットなので、この作品の為に特別にカットされた石なのでしょう。 このフレームの裏を見ると驚くことに、エナメルを施してあるのです! この事は、このオパールのカメオが如何に美術的価値が高いものであるかを物語っているのです! |
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ブルーの円形は100円玉の同じサイズです。 ブローチとカメオの小ささが実感出来ると思います。 |
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この石は、光の当たり方で色が変化するオパール特有のプレーオブカラー(遊色効果)の特性が良く出て石なので、カメオではその魅力がより一層発揮されているのです。 |
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このフレームの裏を見ると驚くことに、エナメルを施してあるのです! この事は、このオパールのカメオが如何に美術的価値が高いものであるかを物語っているのです! |