ローズカットダイヤモンド ブローチ アンティーク

「フクシア(フューシャ)」 
ダイヤモンドブローチ

ローズカット・ダイヤモンド、シルバー、ゴールド7.2cm×3.3cm 
ベルベット・オリジナルボックス
イギリス 1860年頃 Sold 


フクシア(フューシャ)は、世界中で愛されている美しい花です。ニュージーランドではバレリーナと呼ばれています。

下向きに咲いたフクシアの花が揺れる姿はとてもエレガントな雰囲気があるので、19世紀中期のヨーロッパではダイヤモンドを使った高級なブローチのモチーフとしてとても人気があったのです。
実物大 実物大

このブローチは実に美しいフォルムで、身につけた時にメインの大きなローズカットダイヤモンドが優雅に揺れる作りになっています。

このブローチが作られた19世紀中期は、ドレスが厚手の生地でボリュームのある物だったし、大英帝国の最盛期でしたから、成金趣味が横行した時代でもあったのです。
だから一般的にはジュエリーも大ぶりで悪趣味の多く作られていますが、中にはこのブローチのように小ぶりで美しい物が作られたいます。まあ、例外的な物と思っても良いと思います。

タテが7,2cmと一見大型に見えますが、ほっそりした縦長で下に下がっている三本の飾りもとても細い物なので、全く大きいというイメージは感じません。このブローチは19世紀中期のブローチとしては珍しく小ぶりで優美なブローチなのです!♪

フクシアの花は細いしなやかな茎に下がった花が優雅に揺れるのが魅力ですが、このブローチはそれをローズカットのダイヤモンドで表現しようと試みた物なのです!
立体的なデザインで、左右非対称のデザインもこの時代には例外的なとても優美なものです!♪

ダイヤモンドの産出量が増える1880年代後半に人気があったのがトレンブラン(スプリングで揺れる作り)ですが、この時代のダイヤモンド・ジュエリーはパンピーユ(下に下がった物が揺れる)と言われる様式が人気だったのです。

このフクシアのブローチの魅力はデザインだけではありません!
エドワーディアンやデコのダイヤモンド・ジュエリーとはひと味もふた味も違う、古い年代ならではのダイヤモンドの魅力があるのです!♪

南アフリカの巨大なダイヤモンド鉱床が発見される前の時代だけに、ダイヤモンドの需要が増しているにも関わらずダイヤが不足して時代だとはっきり分かる石の使い方が見て取れます。
では下の拡大画像を見て頂きながらお話致しましょう。

下に下がって優雅に揺れる部分には大きなローズカットダイヤモンドが使われていますが、特に中央の石は三角形の極めて珍しいカットで、ローズカットダイヤモンドのならではの輝きを発揮しています!ローズカットダイヤモンドは静止した状態で正面から見ている分には、余り輝きませんが、揺れた時にはエッジの部分が鋭く輝くのです!!♪この石はこの時代の物として珍しく奇麗な石で、しかも見た目には1カラットオーバーですから、その輝きは目を見張るものがあります!♪だからこれを身につけて揺れた時には古い年代のダイヤモンド・ジュエリーならではの魅力が発揮されるのです!!♪

下に下がるダイヤ上部の金の輪と輪の間を見てください。銀の台に粒金のような物が見えますが、これはすべて彫り出しているのです!!目立たない部分にもこれだけの手間の掛かる仕事をしているは、高級なジュエリーとして作られた証なのです。

ダイヤモンドが極端に不足していた時代だけに、当時このブローチの価格は、今では考えられない程の高価なジュエリーだったに違いないのです!!
だから僕の付けた価格は相当に安い筈です!!♪エドワーディアンやデコのダイヤモンド・ジュエリーに比べると可成り割安だと思いますね。それはほとんどのこの年代のダイヤモンド・ジュエリーは石も奇麗ではなく、デザインも垢抜けしない魅力の無い物が大半だからです。そんな中でこういう美しいデザインで石も奇麗に輝くジュエリーは、滅多に無いだけに大変お得なお買い物になると思います!♪
ローズカットダイヤモンド
この画像を見ていると、これだけのダイヤモンドを集めるのにずいぶん苦労したんだろうなと思えます。普通の円形の石はむしろ少ないぐらいで思いっきり変形の石が多いんですからね〜(笑)!下の右から二番目の石なんて何でこの形なの?って思うぐらいです(笑)これはダイヤモンドの絶対量が少なかったから、もっと古い年代のジュエリーから外した石を使っているからなんですよ。それだけにこんな変形の石を留めるのが如何に難しいことか!!今の職人に見せると、この留め方は凄いよ絶句します!こういうダイヤモンド・ジュエリーを作るには、デザインに合わせて石を選ぶといううおりは、石に合わせてデザインしないと作れないと思いますね。
若干黄色みを帯びた石もありますが、それも時代に成せる技ということです。これが全部奇麗な石だったらそれは偽物だってことになるんです(笑)
ローズカットダイヤモンド 石には充分な厚みがあるので、ローズカットダイヤモンドとして良い石です。
質の悪い物は薄くてほとど輝きませんから(笑)。
ローズカットダイヤモンド

実物をご覧いただくと、強い煌めきに思わず魅了されることでしょう♪

力強い個性あふれる輝きは、古いダイヤモンドならではの魅力です。

白バック 銀なので、渋い感じになっていますが、お好みで奇麗に磨くこと出来ます。
古い年代のジュエリーなので、僕はこのぐらいの感じが良いと思いますが・・。
正面 斜め  
拡大  
拡大 この作りの良いですね〜♪
裏 ケース
裏は若干変色していますが、実物は気にならない範囲のことです。 この時代ならではの立体的なケースでベルベットのコンディションも素晴らしい!♪
完全なオリジナルケース付きなのはとてもラッキーです!♪




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