メモリアル・リング（モーニング・リング）


	メモリアル・リング（モーニング・リング）アメジスト　ホワイトエナメル　14～18K 重量3.7g 　サイズ8号（通常のサイズ変更は不可能ですが、ストッパーを付けることで、6号ぐらいには出来ます）　イギリス　1772年 Sold 1772年に66才で亡くなったA HODSHONを偲んで、たぶん彼の妻か娘が指に填めていたのでしょう。斑のある美しいアメジストの縁取りの中には、髪の毛で建物と立木が描かれています。これは0,9cm×0,7cmほどの小さな物で、ガラスでカバーされています。ガラスには小さな傷があります。シャンクには亡くなった人の名前と日付がありますが、これは金色のエナメルで書いた訳ではなく、金の板に浮き彫りにしてあり、地の部分にホワイト・エナメルを施してあるのです。このような仕事は非常に手間の掛かる仕事なので、19世紀中期には姿を消し始めます。シャンクの縁は段差のあるきりっとしたとても良い作りです。モーニング・リングは年号があるので、はっきり年代が解るところが魅力です。《1772年の出来事》キャプテン・クック率いるレゾリューション号が、僚船アドヴェンチャー号を従えて、南太平洋探検の第二回航海のためプリマスを出港。この年代の指輪はとても数が少なく、普通は相当高価になってしまいますが、モーニング・リング（ジュエリー）は、ヨーロッパでは一部のコレクターしか興味を示さない物なので、その美術的希少価値から考えると、破格のお値段だと思います。《参考》髪の毛を使ったモーニング・ジュエリーペンダント（ヘアジュエリー）メモリアル　ブレスレット