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『レセップスのクラバット・ピン』 |
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固くて割れやすいエメラルドに穴を貫通してローズカットダイヤモンドをセットしていますが、これだけの厚みのあるエメラルドに穴を貫通させるのは至難の技で、現代の高性能のドリルを使っても相当な時間を要する危険な作業なのです! エメラルドは、天然のままの石らしいインクルージョン(内包物)のある透明感のある魅力的な石です。 エメラルドはトップの小さなダイヤモンドの台座から伸びている足で留められていますが、その周りには装飾を兼ねて10本の爪があり、その先端にローズカットダイヤモンドのセットされています!こういう仕事も特別にオーダーされた作品ならではの仕事です。 外側の花びらのような部分はには、とても上質のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドが使われていますが、石の裏の開け方は、出来るだけ多くの光が入るように穴の大きさを充分に大きくした見事な細工です。 これは使われてダイヤモンドの質が良い証なのです。 花びらの形も立体感を出した美しい形で仕上げも完璧です。 光が当たっていないので解りにくいですが、エメラルドんp下にも少し大きめのダイヤモンドがセットされています。 |
エメラルドの先端に留めてあるローズカットダイヤモンドは、とても小さな石にも関わらずカットの面数が多いのも、このピンが如何に良い物として作られたかを物語っているのです。 |
ダイヤモンドの裏の穴が大きくて完璧な仕上げがしてあるのが解ります。 このピンは最初は何か別の物に付いていた可能性がありますが、ピンにも1838年から1919年の間に使われたフランスのホールマークが付いているので、1880年頃から1919年の間にピンにされた可能性があります。 |
エメラルドに穴を貫通して留めているのが解ります。 エメラルドを支える10本の爪は先端にローズカットダイヤモンドをセットした美しい物です。 花びらの立体的な作りも解ります。 |
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ピンに付いているピンキャッチは当時の物です。 | |
フェルディナン・マリ・ヴィコント・ド・レセップス(Ferdinand Marie Vicomte de Lesseps、1805年11月19日 - 1894年12月7日)は、フランスの外交官、実業家。スエズ運河を建設したことで知られている素晴らしい人物です。 叔父のバルデミー・レセップスは『レセップスの旅行日記』で知られる探検家で、カムチャッカ半島に探検した時に、嵐のため江戸へ向かう回船が漂流し、アリューシャン列島のアムチトカ島に漂着し、後にロシアの女帝エカテリーナ2世に謁見した大黒屋光太夫とも交流があった人物です。 |