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初期の養殖真珠 ネックレス 全体の長さ41cm 珠0.8cm 34.3g 1930年代? Sold 本来なら養殖真珠を扱うなんて考えもしないことですが、この養殖真珠のネックレスは僕が扱う価値のある物だと判断したのでご紹介することにしたのです。 これは年代を特定するのは難しいのですが、珠を通している糸とクラスプをつなぐ部分が細い金属線のコイル状で、その金属の質感や真珠の珠に穴を開けた珍しいクラスプ、それに真珠の状態などを総合的に見て判断したものです。 養殖真珠でも初期の物は、質がずっと良いとは聞いていましたが、実際に1930年代と思われる養殖真珠を見るのは初めてです! すべての珠が完全に真円で色や照り、巻きまでもが全部同じような状態なのは養殖真珠らしいと言えます。 養殖真珠でこれだけ良い状態で残っているのは、当時の最高のクラスの珠だったのでしょうし、保存状態がとても良かったのしょう。 1930年代の養殖真珠でこれだけの良い状態を保っているのは、現代の養殖真珠とは違って、貝に入れる核が少し小さめで時間を掛けて作られたからだと思います。 現代では約7ヶ月で貝から取り上げる場合が多いようですが、初期の養殖真珠はその2倍以上の時間を掛けて作っていたようですから、真珠層の厚みもすっと厚い筈なのです。 養殖真珠は大きな丸い核と真珠層の間に、珠の穴から大気中の科学物質が少しづつ浸透して内側から変色してゆくものですが、現代の真珠層が薄い珠だとその変色の進み具合が非常に早いのです!! 初期の養殖真珠は浜上げ(貝から取り出すこと)して2年間は自然乾燥をして色がなじんでから出荷していたのに、いつの頃からか、コストを省く為に薬品で漂白あるいは脱色、染色(調色という言葉でごまかしている)をするようになってしまっています。 だからこの養殖真珠は無漂白の珠でそれ故に今でもこれだけの良い状態で残っているのです。 現代の養殖真珠で漂白された珠でも、このぐらいの大きさで奇麗な真円の珠を使ったネックレスは、結構高い値段で販売されていますから、この1930年代と思われる養殖真珠のネックレスは決して高くはないと思います! クラスプに真珠を使っているのも良いですし、初期の養殖真珠でこれだけ状態の良い物は極めて珍しいと思います! よほど良い条件が重なって奇跡的に良い状態が保たれたのでしょう。 |
珠を通している糸とクラスプをつなぐ部分が細い金属線のコイル状で、その金属の質感や真珠の珠に穴を開けた珍しいクラスプから初期の養殖真珠 だと判断しています。 1910年以降の天然真珠のネックレスはクラスプにプラチナを使いダイヤモンドをセットした高価な物が使われていますが、このネックレスのクラスプに金が使われているのは、養殖真珠の価格が天然真珠に比べて格段に安かったからです! 1930年代はまだまだプラチナが今より可成り高かった時代ですから。 |
すべての珠がどこから見ても真円ですが、天然がまずありえないことです。カタログの天然真珠のネックレスと比較してみれば分かります。 | |