ダイヤモンド ブローチ ケース付き アンティークジュエリー パンピーユ ダイヤモンド ブローチ アンティークジュエリー 実物大
1円玉サイズ ←↑実物大
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。
パンピーユ   ダイヤモンド   ブローチ &ペンダント
フランス  1850年〜1860年頃
Marret et Jarry社
オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド、オールドマインカット・ダイヤモンド、シルバー&18ctゴールド、
ベルベット   オリジナルケース付き
10cm×7cm
Sold
19世紀中期 ダイヤモンド ブローチ  花簪 舞子さんの花かんざし

これは1850年〜1860年頃の大型のダイヤモンド  ブローチ&ペンダントですが、まるで舞子さんが付けている花かんざしのような和を感じさせる優美なデザインです!♪

花かんざしは何本かの房が優雅に揺れるのが魅力ですが、このダイヤモンド   ブローチも8本のダイヤモンドの房がユラユラ揺れて、オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドがダイナミックに輝くのが魅力です!♪

まるで藤の花のような美しいデザインは、作者が日本の簪を見て、それにインスピレーションを刺激され、デザインしたのではないかと僕には思えるのです!♪

年代的には黒船来航の頃ですが、長崎の出島を通じてオランダに輸出された簪もあった筈ですからね・・・。

19世紀のダイヤモンド・ブローチで揺れるのが魅力の物は、トレンブランが良く知られていますが、このブローチのように房が揺れるタイプをパンピーユと言うのです。

このブローチは10cm×7cm と大型ですが、フレームの作りが前面からは繊細に見えるような特別の作りなので、大きさの割には軽やかなイメージがあるのです!

これだけ大型のダイヤモンド・ブローチは、付ける機会が少ないでしょうが、ウエデイングドレスに付けたら最高でしょうね!♪
代々その家に伝わるウエデイング・ジュエリーとして・・・。

 


左斜め 少し斜めから見ると、立体感のある美しい形なのが解ります。

これだけ立体感のある形なので、銀でパーツを作れば素晴らしい髪飾りにもなりますね。

このダイヤモンド・ブローチは19世紀中期の物としては特筆すべき特徴がありますので、次に拡大画像を見て頂きながらお話致しましょう。

オールドマインカット・ダイヤモンド このブローチに使われているダイヤモンドは、一番小さな石を除くと全部がオールドヨーロピアンカットかオールドマインカットの石が使われています!!

ダイヤモンドラッシュが始まる1870年代後半以前は、ダイヤモンドの産出量がとても少なかった時代なので、よほどの高価なダイヤモンド・ジュエリー以外は、肉眼でも解るような黒いインクルージョンが入ったローズカットダイヤモンドが使われているのが普通です。

でもこのブローチはすべての石がクリーンで上質の石が使われているのが凄いのです!!

これは沢山の石の中から徹底的に選び抜いてクリーンで上質の石だけを使っているからに違いないのです!!

ダイヤモンドの研磨が近代化されるのは、1870年代に蒸気機関によるブルーティング(ダイヤモンドによる荒い研磨)が、1891年に電気駆動のモーターによるブルーティングが発明されてからなので、1870年以前のダイヤモンドの研磨はすべて手仕事ですから非常に手間が掛かったのです!

ダイヤモンドのカットをダイヤモンド・ソウ(ダイヤをカットする機械)でカット出来るようになるのは、1900年にアメリカでベルギー移民の技術者により、モーター駆動のダイヤモンド・ソーによるカッティングが発明されてからです。

これにより、劈開によるカットをしにくい方向にも正確にカットできるようになったのです。

エドワーディアンのジュエリーから、一挙に綺麗にカットされたダイヤモンド・ジュエリーが増えるのは、上記のような事情があったからです。

画像Aは、このブローチに使われているオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドですが、テーブル(上部の平らな部分)が小さくて厚みのあるのが解ります。

研磨するのもカットするのも、すべて機械を使わずに手仕事だけでやらなければならなかった時代の石として、これだけ綺麗なカットは異例のことなのです!!

この時代の一般的なダイヤモンドの多くはローズカットで、しかも不揃いのカットのローズカットが大半を占めるのは、研磨もカットも大変な手間が掛かったからなのです!!
下の大きな石はクッションシェイプと言われるオールドマインカット・ダイヤモンドで、石の底部のとがった部分(キュレット)を大きくカットされているのが解ります。
オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド アンティークジュエリー
大きな石はとても上質のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド
一番小さな石だけがローズカットダイヤモンド
小さな石まですべてオープンセッティングなのは、このブローチが如何にハイクラスの物かを示すものです!!
オールドマインカット・ダイヤモンド 拡大
パンピーユ ダイヤモンド ブローチ アンティークジュエリー 実物大 上の画像はこのブローチ上部の葉の部分ですが、ダイヤがすべてローズカットではなくて、シングルカットのオールドマインカットのダイヤが使われています!!

この時代の一般的なダイヤモンド・ジュエリーではメインの石以外は、ローズカットダイヤモンドが使われていますが、それはローズカットダイヤモンドは石の下部が平らで見た目には大きく見えるので、実際のカラット数より少なくて済むからです!!

それにすべて手で研磨してカットしていた時代だけに、その手間を省くことも出来たからです!
ダイヤモンドの産出量がまだ少なかった時代で、研磨するのもカットするのも大変な時代だった時代にこれだけ上質のダイヤモンドを贅沢に使ったダイヤモンド・ジュエリーは、例外的な物で、相当にお金を掛けて作られたハイエンド・ジュエリーなのです!!

これだけの数のダイヤをすべてオープンセッティングにしているは、上質の石を使っている証です!!大きな石で約0,5ct強なので全体では相当なカラット数になると思います。

この優美なデザインは、このダイヤモンド・ブローチが当時の最高級なジュエリーとして作られた証なのです!!


拡大2 単独で留めているダイヤは、筒状の台座にセットして縁を倒して留めるという、この時代特有の留め方です。

拡大3
フレームの連続する突起はタガネで打ってヤスリで仕上げた物ですが、過去に見たことの珍しい形状です。
左側面 側面から見ると立体的な作りであることが解ります。

フレームの側面にまでもが美しく見えるように彫金されているのには驚きます!
右側面  

裏 ブローチのピンは二種類があり、これは横型の物を付けた画像です。

ダイヤモンドはすべてオープンセッティングですが、これはこの時代のダイヤモンド・ジュエリーの第一級の物として作られた証なのです!!

裏-2 縦型のブローチのピンを付けた画像です。


ドレスによってピンを変えて使ったのでしょう。
裏-3 ブローチのピンを外してペンダント用の金具を付けて下げた画像です。

裏の作りと仕上げは完璧です!
パーツ 取り外しの出来るパーツがケースの下に入っています。

分解した画像 これだけバラバラになるということは、工夫すればいくつかのペンダントとして使えるということです。

いくつかのパーツが付いているのでが、使い方が解らないパーツもあります。


ペンダント このようにペンダントとしても使えます。

これも二つに分かれるので、小型のペンダントとしても使えます。

パーツ 裏  

アンティークジュエリー ベルベット ケース ベルベットの立体的な形のケースは、19世紀中期のハイクラスのジュエリーの証です。
1円玉サイズ ←↑実物大
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。
19世紀のダイヤモンド・ジュエリーには、プラチナを使った現代のジュエリーに近い感覚のエドワーディアンやアールデコのジュエリーとは違う、優美なデザインと雰囲気があるのです!♪  
特にこのパンピーユと言われている優雅に揺れるダイヤモンド・ジュエリーこそ、古の美のダイヤモンド・ジュエリーなのです!♪


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