ペシェープ　ダッチローズカット・ダイヤモンド　ペンダント

イギリス １９世紀初期
ペアシェープ　ダッチローズカットダイヤモンド、ローズカットダイヤモンド、シルバー
大きさ　約3.6 cm × 約2.9cm
重量9g

付属チェーンは後の時代の物です。
9ct ゴールド 約42cm
Sold

少し大きめのいくつかの石は、普通のローズカットよりもカットの面数が多いダッチローズカットのダイヤモンドで、しかもペアシェイプという洋なし型なのが素晴らしい！！♪（画像A）

インクルージョンの少ないクリアな石は、とても照りが良く、そのダイナミックな輝きは、クローズドセッティングで石の下に敷いてある金属箔が変色していることを考えると、不思議なぐらいです！

ローズカットだからと言って何でも良い訳ではないのです！！　ダイヤモンドの質と石を留める細工が良いのからスッキリと美しく見えるのです！

もちろん、デザインもジャルディネッティのような植物モチーフと、この時代に流行した「ペイズリー」の融合した素晴らしい物になっています！♪

A.B.Cの画像で石の留め方をよ〜く見てください。
この時代の普通のローズカットダイヤモンド・ジュエリーは、円筒形の筒状の中に石を入れて縁を倒して留めるというデザインなどを全く意識していない物がほとんどですが、これは多くの石をスタイリッシュなペーズリー型の台座にして留めてあります！！♪

この時代の物で、これほどまで石の台座のデザインに気を遣っているジュエリーは、今まで見た記憶がありません！！

このペンダントはバチカンが後で付けられた物ですし、裏に何らかの金具が付いていた形跡があるので、何か余程のハイクラス・ジュエリーとして特別にオーダーで作られた物に違いありません！！

だからこれだけ上質のダッチローズカットダイヤモンドを使い、こんなに素晴らしいデザインのフレームが付いていても、こんなに安い価格で販売出来るのです！！♪

これがオリジナルの状態だったらこの3倍はする高価なジュエリーになっていたでしょうね。だからこれは超お買い得品なのです！！♪

ダイヤモンドを自由にカットするためのダイヤモンド・ソウや、モーターを使ってダイヤを磨くことも出来なかった時代にこれでだけの完成度の高いカッティングは、余程の腕の良いカッターが、時間を惜しまずやった仕事に違いないのです！！

センターの一番大きなダッチローズカットダイヤモンドの周りには、Cのように極小のローズカットダイヤモンドを使ってペーズリー型にしていますが、これもにくい仕事ですね〜！♪嬉しくなりますよ♪

全体に中央を盛り上げて湾曲した立体的な作りになっています。

ペシェイプのダイヤモンドなので、水滴がキラキラと輝いているように見えるのが素敵です！♪

この勾玉のような文様は、１８世紀から１９世紀にかけて東インド会社を介してインドから入ってきた極上の織り物の柄が元になっているペイズリーと呼ばれるもので、大変人気がありました。

ダイヤモンドの配置も左右非対称になっているが素晴らしい！♪
一つのペイズリーが、全体を渦巻くような再帰構造に落とし込んでしまう・・・。

またよく見ると、ペイズリーの葉っぱの中に、花の形の物が混ざっていてアクセントになっているのが憎いですね〜！♪

葉っぱの形の中に、ぽつんと花の形が配置されています。

拡大してもクリアなダイヤモンドですね。

花の根本にも小さなダイヤモンドがあります。

立体感のある形なので、斜めから見た時も美しいのです。

透かし細工の裏も仕上げが美しく、しっかりしています。

植物模様の縁は垂直でなく、斜めに角度をつけて切っているので、心地良い立体感（ベヴェル）を感じるのです。

見えない裏にまで美しさを求めた美意識が素晴らしい！♪