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シェルカメオ 『女神ローマ』 イタリア 1870年頃 フレーム:アルミニューム 5,7cm×4,7cm 重量 26,7g Sold 『シェルカメオではとても珍しい三層のシェル』 このシェルカメオは、グレー、白、オレンジがかった茶色の三層のシェルを彫った珍しいシェルカメオです! ストーンカメオならいざ知らず、シェルで三層のカメオは滅多に見ない物です!! このタイプのシェル自体が珍しい物なので、このシェルを使ったカメオには優れた作品が多いのです! 以前にこのシェルを使ったカメオで、ティアラにセットされた物を見ていますが、王室の公式な行事で付けるティアラにストーンカメオではなく、シェルカメオを使うのは例外的なことなのです。 このことは、如何にこのタイプのシェルが貴重な物だったかを示すことなのです。 『シェルの持ち味を活かした巧みな彫り』 ストーンカメオもシェルカメオも優れた作品は、素材の特性を活かして彫っているのです! 優れたカーバー(彫り師)は、石や貝を見て、その特性をつかみ、どんなモチーフと構図にすれば、素材を活かされるのかを判断出来る人たちなのです! このシェルカメオも三つの色の違う層を活かした見事な構図のカメオを彫っています。 特に一番上のオレンジがかった茶色の層を、ヘルメットと髪の毛、盾それに衣服に彫り残しているので、まるでストーンカメオのような立体感がある美しいシェルカメオが出来たのです!! シェルカメオにはストーンカメオにはない良さもあります! ストーンカメオは石だけに固いのでフラットにカットせざるを得ないのですが、シェルはもともと厚みがないので、カットせずにそのまま凸凹のシェルを使えるのです。 シェルは凸凹を活かせるので、打つ区手もストーンカメオにはない、独特の立体感があるのが魅力です!! 凸凹の縁にフレームを作るのが難しいのですが、アンティークの優れたシェルカメオは、高度な技を駆使して素晴らしいフレームを作っています!! 現代のシェルカメオでは、アンティークのもの程の凸凹のあるシェルを使っていませんが、それはフレームを作れないからです! |
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『珍しいモチーフ』 一見、アテナかと思いましたが、ヘルメットにローマ建国の神話『ロムルスとレムスの誕生』が彫られているので、これは『女神ローマ』です。 優れたカメオはモチーフもありきたりではないことが多いのです! |
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ロムルスとレムスの誕生 |
アルミニウム製のナポレオン3世の儀式用のヘルメット。 当時、如何にアルミニュームが貴重で高価な素材だったかを示す物です! |
1867年の万国博覧会でもアルミニウム製の豪華な「扇」が展示されていて、これは後にスミソニアン博物館蔵になっています。この扇はアルミニュームの繊細で美しい細工ですが、アルミニューム好きのナポレオン三世が作らせた、豪華で美しい扇です。これを見ても当時アルミニュームが如何に高価な素材だったかが解ります。 |
フランスのナポレオン3世はアルミニウム製品を好んで用いており、当時、アルミニウムは「粘土からの銀」 ともいわれるほど貴重な金属で、混じりけのないアルミニウムは金よりも高価でした。 ナポレオン3世はアルミニウムに魅了され、アルミニウム製品を愛好しました。自分の儀式用のヘルメット、上着のボタンや、子供のおもちゃまでアルミニウムで作らせてたのです。 ナポレオン3世は、晩さん会において、重要な賓客にはアルミニウム製の食器(スプーンやフォーク)を使わせたとも言われています。 そんな高価な金属のアルミニュームをこのシェルカメオはフレームに使っているのです!! それは当時の最高級品として作られたカメオの証なのです!!♪ 裏は一枚のアルミニュームの板で覆われて一面に模様が彫られています。 シェルカメオで裏を全部金属で覆うのは極めて希なことです! シェルカメオは、通常オープンセッティングですが、この場合は、耐久力を考えてクローズドセッティングにしてあるのだと思われます。 ブローチのピンは後で付け替えられた物です。 |
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アルミニュームとエナメルのオペラグラス フランス 1890年〜1900年頃 Sold 僕が以前に扱ったアルミニュームとエナメル細密画のオペラグラスです。 アルミニュームならではの繊細な彫金が施されていました。 |
日本の1円玉は純度100%のアルミニュームで、これは世界的にも大変珍しい物です。 因みに僕の愛車ポルシェ・ボクスターもアルミ合金だから軽くて丈夫なんです(^_^)v |