全面にロマンチックな情景が描かれたエナメル・ポマンダー♪

ヨーロッパ　19世紀後期
エナメル、真鍮(?)

全長 4.0cm、直径 1.6mm、重量 7.9g

￥238,000-

このポマンダーは、ヴィクトリア時代後期に作られた物で、香りを楽しんだり、気付けの香りを入れたりして使われました。

ロココ時代の風景画のような、のどかな田園に遊ぶ男女を描いています。

小さい気球のような形に、細かい絵付けするのは熟練した技が必要です。

背景をほとんど白に見えるくらい色を薄くして、内部にもブルーのエナメルを施していて、ルネサンスのエナメルのような雰囲気があります。

ポマンダーは、ネックレスにして首にかけたり、ガードルやシャトレーンから下げたりして使いました。

アンティークジュエリーのエナメルについて詳しくはこちらをご覧下さい。

本体、蓋とも、内側は美しい水色のマットエナメルになっています。

中には綿のような物が入っています。

ちゃんと内蓋が付いていますが、これが無くなりやすい物なのです！

リュートのような楽器を引いている男性から贈られた詩を女性が読んでいる大変ロマンチックな情景です。

もしかしたら男性の伴奏に併せて、女性は歌を歌っているのかも？

裏まで完璧に風景が描かれています。

淡い色合いが美しいですね。

蓋の上にも人物が描かれています！

教会の天井画のようですね。

この円の直径は、1円玉よりも小さいのですから、すごいことです。