「ニケを従えるアテナ」 インタリオ 古代ローマ 紀元前100年頃 コーネリアン
インタリオは沈め彫りですが、画像ではすべて浮き彫り(カメオ)に見えています。

アテナは兜、槍、盾を装備し左手に勝利の女神であるニケを従えています。すっとした立ち姿の特徴の分かる構図が良いですね!
衣服のキトンの細かい表現や、飾りの ついた兜、細い槍、丸みを帯びた盾の彫りはその時代に生きていた人ならではの表現だと思うと興味は尽きません。 衣服などの表現にくらべると手の彫りが稚拙だったりするのですが、そこが古代人の自由な感性を感じさせます。かなり特徴のある顔やニケの楽しそうな表現もおおらかで良いですね。

それに深い赤のコ−ネリアンが実に美しいんです!♪
彫られていない部分には無数の細かいキズがありますが、彫ってある部分には細かいキズが無いのは経てきた時間の長さを感じさせますし、それによって生み出されたマットな質感が、アテナの彫りをよく引き立たせているんです。
それにこの石は、フラットではなく、緩やかなカボッションカットになっているので、まるで後ろから月明かりを浴びたようなアテナのようです!♪
この指輪はクローズドセッティングなのですが、若干リングの金の光りが石から透けて見えて、光りを内包しているような雰囲気があるのも石がカボッションカットだからなんです!

シャンクは18世紀に作られた物ですが、モダンな感覚のするデザインが素敵ですし、マットな質感の石に艶のある金のリングの組み合わせ素晴らしい!♪
                                                                Gen


「ニケを従えるアテナ」
インタリオ
古代ローマ 紀元前100年頃
コーネリアン、18K
シャンクは18世紀
サイズ 19,5(変更可能)




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