この極めて珍しいメッセージジュエリーは、ヨーロッパにようやく訪れた平和（PEACE）を意味する宝石がセットされています！
　REGARDなどのありふれた物と違い（笑）、PEACEは極めて希少価値のある歴史的なメッセージジュエリーなのです！！
　
　左から Peal（パール）、Emerald（エメラルド）、Amethyst（アメジスト）、Chrysoberyl（クリソベリル）、Emerald（エメラルド）の順にがセットされています。

　 ブローチの裏には、この祝賀会の主催者ウォテイエ卿の名前と1814年の年号が刻まれていますし、プリンス・オブ・ウェールズ（王太子）の紋章に使われる駝鳥の羽が着いている事からプリンスリージェンシー（摂政皇太子）がウォテイエ卿に贈呈したものと推測されるのです。このような歴史的背景がある、極めて貴重なメッセージ・ジュエリー、PEACEを皆さんにご紹介出来る事はこのうえなく嬉しい事です♪
※ イメージ画像をご覧下さい。

　スリーカラー・ゴールドの色合いはこの時代ならではの素晴らしいもので、アカンサスの葉とマルチーズ・クロスのチェイシング（彫金）はクラウンジュエリーに相応しいハイレベルです！
　このような歴史的に重要な意味のあるメッセージジュエリーは、本来なら大英博物館に所蔵されるべき重要なジュエリーですが、こうして僕の手元に来ると言う事は誠に光栄な事だと思っています！

　1800年〜1830年にかけて英国作られた家具はリージェンシー・スタイルの家具としてフランスでも大人気だった程、エレガントな美しいデザインの物なのですが、一般的にジョージアンと総称されているジュエリー
の中に、リージェンシー・スタイルの家具にも匹敵する美しいジュエリーが作られている事を皆さんは知っておかれても良いと思います！

　 メッセージジュエリーの中ではよく見かけるのがREGARDで、これはルビー、エメラルド、ガーネット、アメジスト、ルビー、ダイヤモンドで尊敬を意味します。REGARDはメッセージジュエリーの中では最もポピュラーで、雑誌のアンティークジュエリー特集などでも何度も紹介されています。それ故売れ筋商品になってしまい、ロンドンで日本の業者が買い漁った結果、REGARDと言うだけで、汚い石の付いた粗悪品までもが以上に高い価格なっているのです！！（ローズカットダイヤモンドのジュエリーやブラッカムーアと同じ現象）ロンドンやパリでは「日本のアンティークジュエリー・ディーラーは何でみんな同じ物を欲しがるんだ？」て言って冷笑されているんです！（まあ、売る方も売る方なら買う方も買う方だと言う事です）（笑）


在庫品のリージェンシー時代のジュエリー

カンティーユのクラスプが付いたゴールドメッシュネックレス


カンティーユのヴィネグレットリング(画像)



過去に扱った素晴らしいリージェンシー時代（ジョージアン）のジュエリーをご覧下さい♪

不思議な金細工のジュエリー



《参考》

リージェンシー時代のソーイングボックス
リージェンシー時代の家具

プリンス・オブ・ウェールズ

メッセージジュエリー　
ブローチ
イギリス　1814年
パール、エメラルド、アメジスト、シトリン、エメラルド、3カラーゴールド
4cm×3cm