プラチナ粒 ナイフエッジ アールデコ

  そしてその下に左右に分かれる3本のラインにご注目!最も外側のラインには左右の縁にミルが打たれていますが、その間に何と粒金ならぬ粒プラチナが連続して蝋付けされているのです!!過去に扱ったどんなに優れたエドワーディアンやデコのジュエリーでもこのような仕事の物は僕は記憶にありません!!!しかもプラチナの粒は一つ一つ「綺麗な形に仕上げてあるのですからこれは驚異以外のなにものでもありません!!
 粒プラチナの内側にはミルを打った細いすっきりした線が見えますが、これはナイフエッジという技法で、板状にしたプラチナにミルを打った物なのです。これも全体の印象にきりっとしたアクセントを与え、美しさに貢献しているのです!
 そして中央部のダイヤがセットされた透かし は、デコらしい動きを感じる幾何学的なデザインで、近代デザインの幕開け
を思わせるものなのです。
 
  僕はアールデコ初期のジュエリーは、優れたジュエリーが作られた最後の時代だと確信していますが、最後の最後にこれ程の秀品が作られたのに、その後に始まる世界大恐慌、そして第二次世界大戦により、アメリカの大量生産、大量消費の時代によるあらゆる物の大衆化が始まり、高価なジュエリーとは言っても、アメリカ人好みの大味な派手な悪趣味のジュエリーが氾濫する事により、繊細精緻なさり気なく美しいジュエリーは完璧に姿を消し、その技術は途絶えてしまったのです!カメオは一部の例外を除いて既に19世紀で秀品は姿を消していますが、ダイヤモンドのジュエリーも1930年頃を境に秀品はその姿を消して行ったのです!
  芸術も工芸も優れた物ほど、その本質的価値を理解出来る人たちが居なくなった時に 、すべては姿を消して行くものなんですよ。

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