パッサージュはナポレオン3世の時のパリ大改造で作られたガラスの天井のアーケードのような物ですね。 今でもパリ市内には20箇所ほど残っているようですが、このパッサージュはなかなか良い雰囲気で思わず中まで入ってしまいました。昔、ロンドンのパッサージュにあったアンティークの時計専門店で偶然にも素晴らしい象牙のステッキを見つけて狂喜乱舞して買った事を思い出しました・・・。 ステッキとは言っても老人の為の実用的な物ではなく、持ち主はきっと見目麗しい淑女だったんだろうなと思えるそれは美しいステッキだったのです。全体の三分の一の長さまでが象牙で一面に薔薇をそれは繊細に彫ってあったのです。僕はそのステッキが大好きだったので店内のガラスケースに飾っていたのですが、僕の大失態が原因で会社を商品ごと手放さなければならなくなった時、そのステッキを置いてゆくのが忍びなかったので常連のお客様に原価同然の価格で買って頂いたのでした・・・。貴重なアンティークジュエリーの本など会社の物として帳簿に載っていた物はすべて置いて今も使っているルーペだけを持って店を出てのでした。 その晩は悔しくて荒れましたね・・・。ルノーサンクターボ2で当時暴走族のメッカと 言われていた大垂水峠で朝まで暴走していたんです。よく死ななかったものだと思いますよ。
- All Planning, Design & Photo by Gen Katagiri -
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