ベルエポック(エドワーディアン)リボンシェイプ ブローチ
天然真珠 ブローチ アンティークジュエリー
リボン型 エドワーディアン ブローチ

ベルエポック(エドワーディアン)リボンシェイプ ブローチ
天然真珠 オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド カリブレカット・ルビー ローズカットダイヤモンド
プラチナ&ゴールド
フランス 1910年頃
6,3cm×5cm
Sold
リボンのデザインのブローチは人気があったので良く見かけますが、特徴のある優れたデザインは滅多に出会いません。

このリボン型ブローチは、僕がこの仕事を始めてから32年になりますが、これほど特徴ある美しいデザインのリボン型ブローチは見たことも聞いたこともありません!!

立体感を出した美しい形ですし、下に伸びるリボンの先端の長い部分は根本から揺れる構造という凝った作りです。

下に伸びるリボンの先端の長い部分をよ〜くご覧下さい。
右端のカリブレカットのルビーがセットされているプラチナの縁のラインが、緩やかな曲線であるのに気づかれましたか?
そうです!このリボンの先端の長い部分は、下の写真で分かるように実際のリボンのように折れ曲がっている?のです!!

ダイヤモンドも真珠もルビーもすべて大きな石から小さな石にグラデーションにしてセットされていますが、特にルビーは爪止めではないカリブレカットという技法で留めてあります。
直線状に留めるのならいざ知らず、微妙な曲線状の部分に隙間なくこの技法で留めるのは至難の技なのです!

このブローチが作られた年代は、1910年前後だと思いますが、それはダイヤを留めている部分がプラチナで裏にゴールドを使っていることで分かるのです。1905年にプラチナのコストダウンが成功して一挙にプラチナの使用が増えるのですが、それでも現代に比べたら数十倍もする高価な金属だったので、一段とコストが下がる第一次世界大戦後までは裏にゴールドを使って
いたからです。

最後にもう一つ面白いお話を致しましょう♪

この画像では天然の真珠がほぼ真円に見えるでしょ?
ところが下の画像を見れば・・・・・。

斜め ほら!
真円に見えた真珠は何と扁平だったり歪な真珠なんだからびっくりです!!

天然の真珠では完璧な真円の真珠は、大きくなればなるほど極めて少ない物なので、正面から見た時に真円に見えるような位置に穴を開けてセットされているということなのです!!

僕もこのことを知った時は驚きましたが、それだけ天然真珠が貴重な物だったことの証なのです 。
何しろ天然の上質の真珠はダイヤモンドに匹敵する価格だったのですから。

真珠のこの形に真実があるのです。
拡大 繊細精緻な完璧なミル(縁のギザギザ)が打たれているのが良く分かります。

それにしても真珠がまん丸に見えるのが面白い♪

このブローチの主役は、例えセンターにダイヤモンドを使っていたとしてもあくまでも天然の真珠なのです!

そして天然の真珠だから100年以上もの年月を経ても美しさを保っているのです!

天然真珠の産業が壊滅してしまった今では、もうこのような美しい真珠を使ったジュエリーは二度と作ることは出来ないのです!
リボン先端
リボンの先端のシャープな形は、単に可愛いリボンで終わってしまうデザインとは一線を画すポイントなのです。
ミル 拡大
これだけのきついアールにカリブレカットのルビーは驚異的な技術を持つ職人が作ったことの証です!
拡大
真珠の形が良く分かります。
裏 アンティークジュエリー ゴールドバックの作りと仕上げの美しさには本当に見惚れます!
石の裏の窓は出来るだけ光が通るように限界まで大きくして完璧に仕上げてあるのです!
優れたジュエリーの見本のような仕事です。
裏 拡大
 

ただいまの在庫にトルコ石と天然真珠のリボンブローチがございます。

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