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中世ゴールドリング(イコノグラフィックリング) |
聖エリザベス、マリアと幼子キリストが彫り込まれ中央が盛り上がったベゼル、そして聖クリストファー、聖アンソニーがリング部分に彫り込まれています。 彫り込まれている場所には通常エナメルがありましたが、このタイプのリングではエナメルが失われているのは普通のことで、コンディションは非常に良いです。 このようなリングはイコノグラフィックリングと呼ばれ、中世後期の聖人への帰依を表しています。当時、最もポピュラーであった聖人は聖バルバラ、聖クリストファー、聖ジョージ、聖ジョンバティスタ、聖マーガレット、そして聖母と幼子でした。現存するリングにはこれらの聖人が彫り込まれていることが多く、本来は彫金部分にエナメルが施されています。 このタイプのリングはイギリス(若しくはスコットランド)で金、銀、シルバーギルトを用いて作られており、特にこの種類のリングはロンドンで多く作られていましたが、他の地域のノリッジ、ヨーク、エジンバラ、でもまた作られていました。 このような金で出来たリングは今日まで保存されたものの中で最も希少価値の高いリングの一つといえるでしょう。 |
捻ったような模様の彫金はこの時代の特徴です。 |