アールデコ ガーネット リング ガーネット、オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド ゴールド(18k)&プラチナ ベゼルのタテ1,2cm ガーネットの大きさ 0,9cm×1cm×0,4cm サイズ 11,5(変更可能) Sold 僕はこの仕事を始めて33年になりますが、これほど面白いカットの石の指輪を見たことがありません!! しかも透明感のある美しいガーネットでこれだけ厚みがあるのにこれだけ素晴らしいコンディションですからね〜。 石の底部は変形の八角形ですが、石を留めている上下の縁は緩やかな曲線で、上部だけがプラチナで下部はゴールドです。 これはエドワーディアンのようにコストダウンの目的はなく、色彩を意識したものなのです。 ゴールドのシャンクのデザインも極めて個性の強い石のカットを活かすために、植物模様でこれも見たことのない個性溢れるデザインです! このような特別のカットの石を使った指輪をデザインするということは、独創的なデザインと高度な技術が要求されますし、作ってみないと解らないことが多いので、おそらく何度も何度もやり直しては考えて問題を解決するという作業をやっていると思います。 だからこの指輪のような特別にオーダーされた指輪は、当時は相当に高額な指輪だったと思います!! 石だけ珍しいカットでも、その留め方やベゼルとシャンクのデザインが平凡では魅力は半減してしまいますからね。 この指輪のゴールドのシャンクはガーネットを左右から留める爪の役目をも果たしているのですが、これは正に独創的な留め方です!! このシャンクのデザインは、古代エトルリアの回転式の指輪にヒントを得たものかも知れないなと思っています。 何故ならシャンクの根本にある半球状のボールは、回転式指輪の特徴だからです。 こうしてこの指輪についての文章を書いていると、ますますこの指輪に惚れてしまいます(笑) アールデコは現代的なデザインの幕開けの時期ですが、斬新なカットのガーネットと古代のゴールド・リングの様式のコラボレーションは、本当に見る者を圧倒するパワーがあります!! この指輪を作った職人とはいったいどんな人物だったんだろうと想像したくなりますし、彼が作った他のジュエリーを見たくなりますね・・・。
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