アールヌーボー ゴールドブローチ

アールヌーボー ゴールドブローチ
18K
2cm×3,6cm
フランス 1890〜1900年頃
Sold

このブローチはさりげなく何気なく良い物だなと感じます。
皆さんはこのブローチのどこに魅力を感じられたでしょうか?

僕は一見変色しているようにも見える部分が、偶然にもこのブローチに味のある景色と感じさせる要因になっているように思えるのです。

そう、この変色しているように見える部分はフランスではパティナと呼ばれている物で、小さなゴミのような物が付着して固まり黒くなった物なのです。下の鹿のインタリオ・リングは僕が扱った紀元前の指輪ですが、彫ってある鹿の部分にパティナが見られます。

古代のジュエリーの場合は、パティナは古い年代の証なので取ってはいけないのですが、19世紀ぐらいのそれほど古くないジュエリーの場合は、単に汚れて汚く見えるだけなので、奇麗に磨くのが普通です。

唯、このブローチの場合はパティナが何となく良い気色と感じるように残っているので、僕はこれは磨くべきではないと思っています。

これは偶然に出来た実に味のある造形なのですから・・・。

アールヌーボー ゴールドブローチ 古代のインタリオ・リング
このブローチも、石に頼らないゴールドだけの作りですが、僕はこのようなデザインと仕事だけで美しいと感じさせるジュエリーは大好きです!♪

木の葉の大きさや形にそれぞれ個性があり、葉脈の線や葉の表面の質感を小さな多数の槌目で表現した作者のセンスの良さには惚れ惚れします。

ありきたりのヌーボーにはない、心地良い美しさを感じますね。
側面 微妙に立体感も出してある実に良い仕事です。
木の枝にもかすかに模様が彫った写実的な表現も素晴らしい!
裏 裏の作りは如何にも手彫りであることを感じさせるものがあります。
フックのような物は後で何かを下げる為の物です。





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