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モーニング・ジュエリー(ブローチ) 美しくも悲しい細密画 『難破船』 イギリス 18世紀 ルビー、ゴールド、象牙、ガラス(風防) Sold これほど美しく悲しいモーニング・ジュエリーを、僕は見たことがありません。 きっと愛する人が乗った船が難破して亡くなり、その人への想いを込めて作らせたブローチなのでしょう。 まだ風だけが便りの帆船時代には、船の事故は桁違いに多かった筈ですからね。 こういう当時の社会やそこに生きていた人たちの心が伝わって来るジュエリーがアンティークジュエリーなのです。 モーニング・ジュエリーは、身につけて楽しむジュエリーとは違う魅力があるのです。 拡大画像を見ると、帆船の周りに波飛沫を描いていますが、これがまるでモザイクのようにも見えるとても珍しい描き方です! 下の岩にまで波飛沫が描いてあり、嵐の海の臨場感が伝わって来るようです。 まるでカリブレカット・ルビーのような美しく完璧な石留めと、その外側の粒金のようなフレームは18世紀の職人のレベルの高さを物語っています。 細密画は象牙又はマザーオブパールに、特殊な動物に毛で作られた専用の筆で描くのですが、このブローチの作りを見ていると、当時は相当な高額な物だったことが解ります。 |
一見モザイクのようにも見える珍しい描き方 |
岩の上にまで波飛沫が描かれています。 |