ルネサンス ポイントカット ダイヤモンド リング ポイントカット ダイヤモンド リング
ルネサンス ポイントカット ダイヤモンド リング

ハイキャラット・ゴールド(約22K)、エナメル
イタリア 15世紀
Sold
先端がこれだけ尖った石が500年もの時を経ても摩耗していないのは、地球上の物質でダイヤモンドが最も固いことの証明です。

ポイントカット・ダイヤモンドは別名「文字を書ける石」とも言われていますが、それはガラスや金属に文字を書けるからです。

ダイヤモンドが初めてカットされたのは、15世紀後期と言われており、このピラミッドのような形のポイントカットが最も初期のカットなのです。
このカットの目的は、ダイヤモンドの美しさを引き出す反射と屈折のうち、反射を良くすることにありました。原石のすりガラス状の表面を削って、光沢のある面にします。
ダイヤモンド特有のファイヤー(虹色の輝き)は、一旦入射した光が石の底で反射して輝く屈折によるところが大なのですが、このポイントカットではカットして研磨された表面の反射光がほとんどなので、ダイヤモンド特有のファイヤーも弱いのです。
だから当時のダイヤモンドのジュエリーは評価が低く、ルビーやサファイヤなどを使ったジュエリーや、エナメルを多用したジュエリーが人気があったのです。

ダイヤモンドが宝石の王様として評価されるようになるのは、ずっと後にステップカットやローズカットが開発されてからなのです。

でもこのポイントカット・ダイヤモンド リングは、ダイヤモンドの輝きがどうのという問題とは関係なく、ダイヤモンドが初めてカットされた頃に近い歴史的、美術的に希少価値の高いミュージアム・ピースの指輪なのです!

この指輪こそ、ルネサンスという店名に相応しい指輪で僕がどれだけ美術的希少価値のあるアンティーク・ジュエリーを扱って来たかの証なのです!

《参考》
ルネサンス以前の古い年代のジュエリーは誰にでも扱える物ではありません。
それらの年代のジュエリーを扱うには本物を見分ける経験と鑑識眼それにヨーロッパのコレクターや専門ディーラーとの深い関係が無いと扱うことは不可能なのです!

この機会に《紀元前、古代ローマ、中世、ルネサンスの指輪&オブジェ》のページをご覧下さい。
ここに載っているルネサンスの指輪も近日中にページを作って詳しくご紹介する予定です。
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