ベルエポック(エドワーディアン) 天然真珠 ブローチ
ベルエポック(エドワーディアン) 天然真珠 ブローチ

ベルエポック(エドワーディアン) 天然真珠 ブローチ

天然真珠、オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド、プラチナ&ゴールド
直径3,9cm
ヨーロッパ 1900〜1910年頃
Sold
天然真珠を主役にしたプラチナとダイヤモンドのジュエリーは、20世紀初頭のジュエリーでは、当時最も人気が高かったジュエリーなのです。
ドレスの生地が進化して軽やかになり、重くてボリュームたっぷりでカラフルな色彩のドレスが、格段に洗練されたエレガントなドレスに進化したことで、丁度ジュエリーの素材としては、それまでのシルバーに比べて革命的と言えるプラチナの登場により、天然真珠の人気が沸騰したからです!

真珠は古代から人気があった宝石ですが、ジュエリーの歴史上最も人気が高かったのが1900年頃から1920年代初めの頃で、価格が比べものにならない程安かった養殖真珠の登場により、天然真珠はジュエリーの舞台から姿を消して行くのです。
詳しくは《誰も知らなかった天然真珠と養殖真珠の違い》をご覧下さい。

こうして、このブローチがどのような時代に作られたかを考えた時、一粒の真珠を主役にして、多数のダイヤモンドを脇役にしたデザインの意味が解って来るのです。

この天然真珠は普通の白い真珠ではなく、少しグレーがかった実に美しい真珠で一粒でもとても存在感のある素晴らしい真珠です!!

当時、上質の天然真珠の価格はダイヤモンドをも凌駕するほどだったので、このような珍しいグレーの大粒の真珠が如何に高価な物であったかは想像がつきます。

それだけに、脇役のオールドマインカット・ダイヤモンドは、厚みのあるクォリティーの高い石で、これだけ多くのキャラット数が使われているのです。


ベルエポック(エドワーディアン) 天然真珠 ブローチ

オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドの虹色のシンチレーションと、ミル(縁のギザギザ)を打った美しい透かしの中に浮かぶグレーの天然真珠のコラボレーションは、現代の養殖真珠のジュエリーなどとは比較になたないほどの際だった美しさがあります!!

現代の養殖真珠のジュエリーで同じぐらいの価格と物と比較すれば、一目瞭然というものです!アンティークの天然真珠を使ったジュエリーの魅力を知った方は、現代の養殖真珠などは絶対に買わなくなってしまうので至極当然のことなのです!

真珠は下部をプラチナのフレームに埋めて高さを抑えてあります。

ベルエポック(エドワーディアン) 天然真珠 ブローチ
ベルエポック(エドワーディアン) 天然真珠 ブローチ

このブローチの細工の魅力の一つとして、繊細精緻な完璧な透かしを上げられます。

真珠の周りの小さな円形の部分は、100円玉の大きさしかない小さな物ですが、その中に亀甲模様の透かしを入れています。

六個の小さなダイヤモンドは、五角形のフレームにセットされ、その縁には完璧なミルが打たれていますが、実際の大きさを考えると、これは想像を絶する高度な技術と膨大な手間の掛かる仕事なのです!!

透かしは糸鋸で挽いて作るのですが、これだけ拡大しても全く乱れの無い完璧な透かしなのですから驚く他はありません!

しかも透かしは糸鋸で挽いた後の仕上げに非常に手間の掛かるものなのです!
透かしの線が細ければ細いほど困難な作業で、これだけ透かしの線が細いとヤスリも細い物を使いますから、ヤスリが折れてしまうことも多く、作業はより困難なものになるのです!

もし透かしのラインが、初めてのタイプであれば、ヤスリなどの道具から浸からなければなりませんから、製作時間が1年なんてことも当たり前にのあることなのです!

もし、現代でそんなことをしたら、時給2500円で計算すると、1年掛かったとして528万円にもなってしまうのです!!
これはあくまでも加工代の原価だけですから、それに宝石などの材料と宝石店の利益を乗せれば、軽く1千万円を遙かに超える金額になってしまうのです!!!

だから僕はいつも言っているのです。
優れたアンティークジュエリーほど、安い物ないないとね(笑)。
良い物ほど実は間違いなく安いのです!

現代のどんなに高級なジュエリーでも、それを買うということは、お金をドブに捨てるのと同じことなのです(笑)


ベルエポック(エドワーディアン) 天然真珠 ブローチ ここまで拡大して一切の乱れの無い完璧なミルの美しさが良く解ります。
真珠の留め方も普通の物に比べてると格段の違いがあります。
先端にミルを打った縁を倒して留めているので、これは特別丁寧な留め方です!
如何にこのグレーの天然真珠が貴重な物だったかの証と言える留め方です!!

真横から見ると、立体感を出した形であることが解りますが、これはフラットな物に比べてずっとずっと困難な作業が必要とされるのです!
プラチナとゴールドの板を奇麗に貼り合わせるだけでも大変なことですが、その貼り合わせた板を奇麗に湾曲させて、糸鋸で透かしを入れる訳ですから、手間が何倍も違うのです!

だからゴールド・バックのプラチナのジュエリーでは、余程の高級な物でないとこれだけ全面的に立体的な作りの物は無いのです。

表面の薄部分だけがプラチナで、裏の大部分がゴールドなのが解りますが、それだけプラチナが高かった証です。

ベルエポック(エドワーディアン) 天然真珠 ブローチ 裏
立体感を出したジュエリーは斜めから見ても美しいなと感じさせるものですし、高級感も出るものなのです。 ゴールド・バックの裏の仕上げも実に美しいもので、特に真珠の裏の部分の作りが素晴らしい!♪
服から外した時に所有する人の心を和ませてくれるものがあるのです。



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