ヴェルニ・マルタン 小箱 ヴェルニ・マルタン 小箱

フランス 18世紀初期
大きさ 直径7,5cm 厚み3,4cm

技法:ヴェルニ・マルタン(vernis Martin) 

木、シルバー、べっ甲
Sold

18世紀初期、パリのマルタン兄弟によって開発された、日本や中国の漆塗りを真似た塗装に、金泥仕上げのヴェルニ・マルタン(vernis Martin)という技法によって仕上げられています。
この技法は当時ヨーロッパの上流階級の間でシノワズリー趣味として大流行し一世を風靡しました。
主に、家具などに用いられましたが、このような小箱は珍しいのです。

この贅沢な美しい小箱は、底の見えない部分にまで細密画を描き、縁にはシノワズリー趣味の細かな模様を彫った銀の金具が付いています。
底の部分も全く同じ仕事です。

箱の内側はべっ甲で、蓋の内側もべっ甲です。

この小箱は、貴婦人の為の嗅ぎ煙草入れかも知れません。

当時の貴族が日常の生活にまで美を意識していたことが分かる美しい小箱です!

このような300年ほども前に作られた小さな美術品は、アンティークジュエリーと比べるとずっと安いと思いますね。
羽の付いた帽子を被った男の子が、赤い布を被った男の子の絵をキャンバスに描いています。

左の男の子は本を読んでいるようですが、拡大してみると、文字か音符のようにも見えるのです!

何とも微笑ましい細密画です!





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普通はヴェルニ・マルタン塗りは大きな家具に絵を描く技法ですが、このような小箱に細密画を描いた物は極めて珍しいのです!!

普通の細密画とはひと味違う趣がが魅力です!

男の子が持っている本には文字らしき物が描かれています。

麦の束を背負うっている男の子を描いたいますが、豊饒の意味があるのかな?
側面にもぐるりと絵が描かれています。
底の縁の銀の金具にまで模様が彫られています。
全く見えない部分にまで手間を掛けて同じ装飾を施しているのは、古い年代のジュエリーや贅沢な小物ならではです。




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