ロシア ダイヤモンド ロケット・ペンダント
オールドマインカット(クッションカット) ダイヤモンド
オールドマインカット 

実物大 100円玉の大きさが解る画像 

ロシア ダイヤモンド ロケット・ペンダント

ロシア 19世紀後期
オールドマインカット(クッションシェイプ)・ダイヤモンド約0,5ct
ローズカットダイヤモンド
(縁のローズカットダイヤモンド以外はすべてオープンセッティング)
14K
4,2cm×2,7cm×0,5cm  重量22,9grs
Sold
このロケット・ペンダントは一目見た時にロシアのジュエリーだと分かる特徴を備えています。

ロシアのアンティークジュエリーは、フランスや他のヨーロッパの国とは違う特徴と魅力があり、欧米では高く評価されています。

このロシアのロケット・ペンダントの説明をする前に、19世紀後期以降のロシアのアンティークジュエリーが何故高く評価されるようになったかをお話致します。

1.
18世紀から19世紀にかけて、王侯貴族のファッションやジュエリーの中心はフランス王室でしたから、そこから遠く離れたロシア人はコンプレックスを感じていました。
だから自分たちもフランスのジュエリーに負けない良い物を持ちたいという願望があったのです。
それだけにヨーロッパのジュエリーよりも一手間多く時間を掛けた優れた細工の物が作られています、使われている石もグレードの高い石が使われているのです。

2,
もともと資源に恵まれていたロシアは工業の近代化が進むにつれ経済的にも大国になって行きますが、フランス革命以後ヨーロッパ諸国の民主化が進み、ヨーロッパの王侯貴族の権力が弱まり、経済的な力も弱まってゆく中で、ロシアだけは民主化が遅れ、皇帝一族や有力な貴族の経済的な力は、ヨーロッパ諸国の王侯貴族に比べて比較にならないぐらいの富を築いていたのです。ロシアの貴族の中には、自分の館にプライベートのフルオーケストラを常時抱えていた人がいたのですから。

3.
1899年に『芸術世界』という美術雑誌が、ロシア・バレエ団 (バレエ・リュス)の創設者のセルゲイ・ディアギレフ らによって創刊されますが、これが発端となって実現された芸術運動は、1900年代のヨーロッパ芸術を革新したロシアの文化人や芸術家に、多大な影響を与えたのです。
あのロイヤル イースター・エッグを作ったことで世に知られる天才ジュエリー・プロドューサーのピーター・カール・ファベルジェも『芸術世界』のメンバーの一人だったのです。

19世紀末からロシア革命までの期間に如何にロシアの芸術・文化が隆盛を誇っていたかは、ロシア・バレエ団 (バレエ・リュス)のヨーロッパ公演での高い評価で分かります。公演の舞台装飾にピカソ、マティスなどの一流画家やジャン・コクトーなどの文人が争うように参加していたのですから。

4.
ロシアのジュエリーの世界では、皇帝ニコライ二世の寵愛を受けてロシア皇室御用達となったファベルジェが、クリスマスにはヨーロッパの王侯貴族が争って注文したいわれるぐらいの人気を得ていたのです。

ファベルジェ商会には、ヨーロッパ諸国から才能豊かな宝飾家が集まりましたし、一人の天才の出現による意識改革もあり、ロシアには多数の優れたジュエリーを作る工房が出来ていったのです。

残念なことに1917年のロシア革命により、すべては水泡のごとく消えてしまうのですが・・・。


ロシアのジュエリーは、革命があっただけにドラマチックなものを感じます。
革命の嵐を逃れて命からがら亡命した人たちが、持って出たであろうジュエリーを手に取っていると、きっといろいろなドラマがあったんだろうなと想像出来るからです。


ではこのダイヤモンド ロケット・ペンダントのお話を致しましょう。

《デザインと細工の特徴》
1.
かちっとした男性志向のデザインから、男性の為に作られた物だと思われます。
2.
ダイヤモンドを使っているのに関わらず、ゴールドだけで出来ている。
3
ロケットの上蓋は厚い板から彫りだしています。
4.
.蝶番は心棒が外から見えない特別な作りで、開け閉めする時に全くがたつきを感じない精巧な作りです。ロケットなどの蝶番を使う物では、開け閉めした時の寸分の狂いの無い作りで、優れた仕事かどうかが分かるものです。
しかもアンティークの優れた作の物は、100年以上もの使用に耐えて且つ、蓋がぴったり閉まるのは驚きに値します。
5.
上部のダイヤが付いているU字型の部分は別に作られて蝋付けされていますが、
6.
上蓋の表面は、艶消し仕上げになっていましたが、傷が目立ったので職人に頼んで艶消しの道具から作ってもらって艶消しの仕上げ直しをしてあります。
7.
厚すぎず薄すぎず、見た目にすっきりしたイメージを受ける厚さで作られています。これがちょっと厚くてもやぼったいイメージになるのです。

《素材の特徴》
1.
裏に56という数字で14Kに相当する純度の金で作られていますが、他の国とは違いコストダウンの為に純度を落としている訳ではなく、感覚的な好みなどの何らかの理由からで、それはファベルジェの作品や他の有名な工房や優れたジュエリーの大半が56(14K)で作られているのを見ても明らかです。
2.
重さが22,9グラムは普通のペンダントの約2倍もあり、手に持った時の心地良い重量感だけでなく、見た目にも高級感を感じさせるものがあります。
3.
オールドマインカット(クッションシェイプ)・ダイヤモンドは、見た瞬間に分かる素晴らしい輝きで、如何に上質の石が使われているかが分かります!
アンティークジュエリーで多く使われているオールドヨーロピアンカットは、現代のラウンド・ブリリアンカットと同じで円形ですが、オールドマインカット(クッションシェイプ)は少し楕円にだっているのが特徴です。
4.
石が上質なだけでなく、クラウン部が厚くカットも優れたものです。
5.
小さなローズカットダイヤモンドもすべてが上質の石でカットも優れた物なので、とても良く輝いています。

写真が2枚入る作りでガラスのカバーが付いています。内部の作りと仕上げも完璧です。
蝶番は心棒が外から見えない特別な作りで、開け閉めする時に全くがたつきを感じない精巧な作りです。ロケットなどの蝶番を使う物では、開け閉めした時の寸分の狂いの無い作りで、優れた仕事かどうかが分かるものです。
しかもアンティークの優れた作の物は、100年以上もの使用に耐えて且つ、蓋がぴったり閉まるのは驚きに値します。
蝶番は心棒が外から見えない特別な作りで、開け閉めする時に全くがたつきを感じない精巧な作りです。
このちょっと薄めに感じる厚みが良いのです。オールドマインカットのダイヤモンドが十分な厚みのある石であることが分かります。
裏に56という数字で14Kに相当する純度の金で作られていますが、他の国とは違いコストダウンの為に純度を落としている訳ではなく、感覚的な好みなどの何らかの理由からで、それはファベルジェの作品や他の有名な工房や優れたジュエリーの大半が56(14K)で作られているのを見ても明らかです。


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