ダイヤモンド ダブル・トレンブラン ブローチ  アンティークジュエリー

ダイヤモンド ダブル・トレンブラン ブローチ

オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド、ローズカットダイヤモンド、シルバー&ゴールド
長さ14,8cm  大きな花びら3,5cm×3,5cm
アンティーク皮ケース付き
フランス 1870〜1880年頃
Sold

トレンブランは、フランス語で小枝のような物が揺れる様子を表す言葉です。

トレンブラン・ブローチは、花びらなどが裏に付いているコイル状のスプリングで優雅に揺れるのが特徴です。

トレンブランのジュエリーは、19世紀初期頃に最初の流行があり、その頃はダイヤモンドの物もあったようですが、シードパールを使ったなど、ダイヤ以外の物も作れられています。

このトレンブラン・ブローチが作られた1870〜1880年頃は、南アフリカからのダイヤモンドが豊富に出回り始めた頃で、ダイヤモンドの人気がいっそう高まった頃です。

二つの花びらに留めてあるダイヤモンドは、オールドヨーロピアンカットと言われるタイプで、厚みがあるだけに揺れる度に美しいシンチレーション(ダイヤモンド特有の輝き)が楽しめます!♪

ダイヤモンド  トレンブラン ブローチ スプリング部分
トレンブランは揺れれば良いという物ではありません。揺れ方が重要です!

トレンブランは大きく分けて二つの揺れ方があり、スプリングの構造も違います。一つはゆらゆら揺れる(動きが大きい)タイプで、これは大きめのコイル状のスプリングが露出しています。これの場合はスプリングが傷みやすいので、補修した物だと揺れ方がぎごちなくなっています。

もう一つは時計のゼンマイのように左右に僅かに廻るような揺れ方で、震えるような繊細な揺れ方です。これの場合はコイル状のスプリングがとても小さなボックスに入っているので、多くの場合、当時の揺れ方が保たれています。このダブル・トレンブランはこのボックス型の物が使われているのでケースの蓋を開けただけでも繊細優美に揺れています!♪

皆さんは、スプリングを使って揺れるのなら今でも作れるだろうと思われるかも知れませんが、今のトレンブランは揺れ方がアンティークのトレンブランが壊れて補修した物のようなぎごちない揺れ方になってしまっています。以前に銀座の有名宝石店で、ショーメが作った2000万円もするダイヤモンドのトレンブラン・ブローチを扱っていたことがありますが最悪の揺れ方でしたね(笑)。

アンティークのトレンブランは、たぶんスプリングの材質自体が特殊な合金で、今では手に入らない物だと思いますし、揺れさせる物の重さや大きさの微妙なバランスがあるのだと思います。
時代を経て渋さの魅力を感じる銀の台に、古(いにしえ)の輝きを放つダイヤモンドの花びらの繊細な揺れに魅了される人は多く、アンティークのダイヤモンド・ジュエリーの中では絶大な人気があるのが、トレンブラン・ブローチです!♪

このトレンブランは、大きなダイヤモンドはむろんのこと、小さなローズカットダイヤモンドまですべてクリーンで上質な石でカットも優れた石が使われているのが特徴です!それに小さなローズカットダイヤモンドのほとんどもオープンセッティングです。
このトレンブランはとても美しいフォルムで、19世紀中期のジュエリーとは違う洗練されたエレガントな雰囲気を感じます。何の花かは分かりませんが、花びらや葉の作りはとても繊細精緻なものです!

当時はどのように付けられたかは分かりませんが、今なら背中を大きく開けたイヴニングドレスの肩の下あたりにパッドを入れて、そこに左の画像のように大きな花びらを上にして下に流れるように小さな花びらの部分が下がるように付ければ、きっと満場を魅了することでしょう!♪

今の日本ではイヴニングドレスを着るシーンは少ないとは思いますが、僕はウエディングドレスに付けたらきっと一生の思い出になるのではないかと思います。自分がウエディングドレスに付けた思い出のダイヤモンド・トレンブランを、いつかまた自分の娘がウエディングドレスに付けることが出来たら何と楽しいことでしょう!♪

あ、そうそう、このトレンブランは、二つに分かれるので、二つの小型のトレンブラン・ブローチとしても使える優れ物なんです!♪
だからイヴニングドレスでなくてもちょっとお洒落をしてレストランでお食事なんてシーンでも気軽に使えるんです!♪

下の拡大画像を見て頂きながら細部の説明を致しましょう。

《参考》
横浜の“港の見える丘公園”にある日本最初の洋風劇場“ゲーテ座”付属の美術館に僕が納めた19世紀初期の大型のシードパール・トレンブラン ネックレスが展示されていますので機会がありましたらご覧になってください。
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ケネディー大統領時代のアメリカで、当時のイランのパーレビ国王夫妻が国賓として招かれた晩餐会で、ジャクリーヌ大統領夫人が豪華な宝石のコレクションを持つパーレビ王妃に負けまいとして、アンティークのダイヤモンド トレンブラン・ブローチを髪に飾ったと言われていますが、きっとこのような美しいトレンブランだったのでしょう。
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二つの花びらには繊細な透かしが入っていますが、これは非常に高度な技術と手間を要する仕事です!葉の先端を捻ってそこに極小のダイヤモンドをセットしているのも嬉しくなります。これだけの大型の繊細精緻な細工であることを考えると、現代のジュエリーに比べたら安すぎると言うものです!!(笑)
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ケネディー大統領時代のアメリカで、当時のイランのパーレビ国王夫妻が国賓として招かれた晩餐会で、ジャクリーヌ大統領夫人が豪華な宝石のコレクションを持つパーレビ王妃に負けまいとして、アンティークのダイヤモンド トレンブラン・ブローチを髪に飾ったと言われていますが、きっとこのような美しいトレンブランだったのでしょう。
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二つの花びらには繊細な透かしが入っていますが、これは非常に高度な技術と手間を要する仕事です!葉の先端を捻ってそこに極小のダイヤモンドをセットしているのも嬉しくなります。これだけの大型の繊細精緻な細工であることを考えると、現代のジュエリーに比べたら安すぎると言うものです!!(笑)
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上は大きな花びらの部分で、この形のブローチとして使えます。大きなダイヤモンドの周りの雄しべには、ハート型の台座にローズカットダイヤモンドがセットされています!♪小さな葉の部分にも繊細な透かしが入っていますが、こういう手間を惜しまぬ仕事が成されているのが、アンティークジュエリーでもグレードの高いジュエリーの証なのです!パーツを作って髪飾りとして使えるので和服にも使えます。
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これは小さな花びらが付いている部分ですが、これも独立した小型のトレンブラン・ブローチとして使えます。先端の枝の部分は動く構造になっています。
側面
裏はゴールドで石の裏の穴の開け方や仕上げも完璧です!

花びらの下のゴールドの円筒形の物がスプリングが入っているボックスです。
側面 花びらは高さのある立体的な作りなので、ドレスに付けた時に映えるデザインです。
裏
三つのブローチピンはすべてがネジで外せる構造ですので、当時は他にパーツがあって髪飾りなどにも使えたのだと思います。
裏 左は大きな花びらが付いたブローチですが、ピンはネジで外せますので、パーツを作って髪飾りとして使えるように出来ます。(加工代は別に掛かります)


セーフティーチェーンは後で付けられた物です。
ホールマーク
ホールマーク
フランスの1838年から1919年までのホールマークが付いています。
側面
小さな花びらが付いた部分の拡大画像。
斜め
小さな花びらが付いた部分の拡大画像。
裏 形を変えて楽しめるように二つのブローチ用ピンが付いています。
裏  






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