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グレコ・ペルシャ スカラベ |
僕は、作者がとてもユーモアのある独創的な物を作ることが出来る人物だったと思います。だって片目の白いスカラベをつくっちゃんですからね〜(笑) 念のために言っておきますが、スカラベの目は描いたり後で付けたりした物ではありません。だから片方の目は後で取れた訳ではなく最初から独眼のスカラベとして作っているのです! 何とユーモア精神溢れることか、これを作った作者に会えるものなら会ってみたいものです。 このアゲートは、白い層の下が黄色みを帯びたベージュですが、側面の画像で見ると可成り透明感のある石であることが分かります。 しかもケンタウロスを彫ってある部分は少し薄色の層なので、このアゲート三層の層を持つとても美しく貴重なアゲートなのです。 スカラベは古代エジプトが本家ですが、ほとんどの物はスティアタイトのような沢山採れる柔らかな石を彫った物で、古代の物でも結構数があるのでそれほど高価な物ではありません。 でも古代ギリシャとエトルリアでもスカラベは作られており、スイベル(回転)式の指輪に作られていますがとても少ないです。 スカラベの裏には、ペルシャ風のケンタウロスがインタリオとして彫られていますが、最初粘土に押した時になかなか細かな線が出なく何故だろうと思ったのですが、強く押すと細かな線まで浮き彫りになりました。 これは普通のインタリオよりも深く彫ってあるからなのです! その彫りはとても力強いいきいきとした彫りで、粘土に押して浮き彫りが現れた時は感動します♪ このスカラベが作られたのは、紀元前5世紀〜紀元前4世紀頃ですが、これは紀元前492年から紀元前449年のペルシャ戦争の前の時代で、あのレオニダス大王の前の時代なのです。 如何に古い時代の貴重なスカラベ&インタリオであるかがお解り頂けると思います。 これこそ、ヨーロッパのミュージアムに収まっているようなミュージアム・ピースと言える極めて希少価値のあるスカラベなのです!! |
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