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ネオ・ルネサンス シルバーギルト バングル フランス 1840〜1850年頃 フィラルド・ビレ作 最も巾の広い部分3,3cm サイズ17,2cm 重量 39,5g 結婚の記念に作られたネオ・ルネサンス様式のバングル(ブレスレット)です。 これだけの細工のバングルを注文して作らせたのだからきっと貴族階級の人物だったのでしょう。 飾り羽の付いた帽子を被った男性と、頭部飾りとクロスのネックレスを付けた女性が向かいあっている構図は、微笑ましいものです♪ この人たちの顔は、本人たちと似ているのかな?(笑) |
この立体的な作りがネオ・ルネサンス様式の特徴です。 金色の部分がシルバーギルトで少し黒くなっている部分が銀です。 シルバーギルトは、水銀を焼き付ける技法の“けしメッキ”ですが、電気メッキとは桁違いの耐久力があるので、200〜300年もの時を経ても剥げることはほとんどありません! 水銀を焼き付ける時に、猛毒が発生し水銀中毒を起こす可能性があるので、第二次大戦後は製造が禁止されています。 日本の奈良の大仏も作られた当初は、同じ技法で金メッキされ、金色に輝いていたのですが、火事で一度焼けた時にメッキが剥がれてしまったのです。 火事で焼けなかったら今でも奈良の大仏は金色に輝いていたことでしょう! メッキが剥がれるとはよく言いますが、昔の“けしメッキ”は剥がれないメッキなのです。 現代の有名作家や有名ブランドのジュエリーは、今の電気メッキと同じです!(笑) だって年月が経ってメッキが剥がれたら、材料の価値しかないようなガラクタになっているんだから(笑)。 |
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この彫金は当時としてもハイレベルなもので、模様の隙間には日本の金工の技術である魚子(ななこ)のように、極小の点をびっしりと鏨(たがね)で打っています。 拡大画像だけを見ていると、皆さんは気づかないかも知れませんが、実物では眼に見えない程の極小の点を無数に打ってあるのです!! こういう信じられないような手間のかけ仕事が、アンティークジュエリーならではの魅力なのです! そして極小の点を無数に打つことで、艶消しになり、模様の部分が奇麗に輝いて見える視覚的効果もあるのです。 まあ、無駄に手間を掛けているではないってことなのです。 |
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実物大に近い画像 |
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バングルタイプのブレスレットですが、固定した輪になっている物とは違い、途中に蝶番を付けて後部の金具でサイズを調整出来きる使いやすさを考えた親切な作りです。尚、この時代はドレスの袖の上に填めて使った物です。 | |||