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皆さんは左と右の画像で違いがあることに気づかれましたでしょうか? このリモージュ・エナメルは、独創的なアイデアのエナメルなのです!! |
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アールデコ リモージュ・エナメル ブローチ フランス 1920年〜1930年頃 リモージュ・エナメル(ペイントエナメル) 18K 2,2cm×4,3cm リモージュ・エナメルというと、人物をカラフルな色彩で描いた19世紀後期の物が圧倒的に多く、それらの物は珍しい物ではないのですが、このリモージュ・エナメルのブローチは、「これがリモージュ・エナメル?」と思ってしまうほど珍しい物です!! デザインがデコならではの抽象絵画を思わせるアーティスティックなもので、しかもエナメルはフラットではなくて可成りの凹凸があるのです!! これは透明なエナメルを可成り凸凹に施すことで、光の当たり方でエナメルの色が変化して見える効果を狙ったものなのです!! このエナメルは過去に見たことも聞いたこともない独創的な技法で作られているのです!! 一番下が銀色のエナメルで銀の地金を荒らしたようなイメージで、どうやらその上に透明なエナメルを施し、そこに何色かの色のガラス釉で絵を描き、最後に透明なガラス釉を塗って炉に入れて約800度の熱で焼き付けているのですが、透明なガラス釉の部分は相当に深い凸凹なので、おそらく何度も釉薬を塗っては炉に入れて焼き付けている筈です!! エナメルは非常に手間の掛かる難しい技術ですが、このエナメルは普通のエナメルの何倍も多く手間を掛けて作っているのです!! たぶん作者は、面白い技法が閃いて作ったのだと思いますが、きっと楽しくて夢中になって作ったんだろうなと僕には思えるのです。 瑞々しいまでの透明感のある美しいエナメルは食べてみたくなるほどです(笑)。 ゴールドのフレームもシンプルなデザインでアールデコらしい物です。 販売済みのリモージュ エナメルブローチもよく見かける物とは違う珍しい色彩ですが、このデコのリモージュ・エナメルは全く別物と思える極めて珍しい物です! 《永遠に変わらぬガラス質の芸術、それがエナメル》でエナメルの技法をご覧下さい。 |
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遊び心満点の裏の作りには思わずにんまりしてしまいます!だってリモージュと書かれた紙のシールが古くなって周囲がギザギザになってしまった様子をわざわざエナメルで表現しているのですから!!実に愉快です♪ | |
中央部のエナメルが可成り盛り上がっているのが分かります。 |
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一番下が銀色のエナメルで銀の地金を荒らしたようなイメージで、その上に半透明のいろいろな色のエナメルを重ねてあるので、普通の絵画では表現出来ない透明感が表現されています!この美しい透明感は画像ではなかなか実感がわかないと思いますので、ぜひ、実物をご覧になって頂きたいと思います。 ゴールドのフレームには、四箇所にスリットが入っていますが、これはヤスリで一つ一つを擦りあげたもので、裏と比較してみると機械作りの量産物とは違う手作り感を感じます。 |
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