型押しではありますが、細部まで細かく粒金のような模様が施されています。

金とはまた違った独特な輝きのピンチベック。特にこのブレスレットは粒金風の柄のほかに、うっすらと斜めに線のような柄が入りそれがまた艶消しのような効果を与え何とも良い雰囲気を醸し出しています♪

クラスプはパチッとしっかり留まります。大きめの作りですので、付けやすく取り外し安いです。
この時代のブレスレットやネックレスは、クラスプが無くなって後で作られ物が付いている物も多く、それらの品物をよく見るとクラスプに石が入っている所に小さな金色のボールを入れたりしていますし、金メッキを施した物だったりするのです。だから値段が安いからと言って安易に買ってしまうと後で後悔することになるのです。

シンプルな輪つなぎ型のデザインですし、ピンチベックですので見た目よりもとても軽い作りになっていますので、何にでも併せやすく気軽に楽しめると思います♪

ピンチベックは、ロンドンの時計職人ピンチベックが、当時とても高価だった金に代わる金属を発明した合金で、銅と亜鉛を主成分にしてあるようですが、詳しい製法は未だに解っていないのです。
ゴールドラッシュ以降に金価格が下がるまでは、ピンチベックのネックレスやブレスレットはとても人気があり多くの物が作られました。

19世紀以降の金価格が下がって後でも安物のカメオのフレームなどに使われていますが、それらの物は工芸品としてはレベルの低い物です。
ロンドンでもそうですが、単なる金色の素材の物をピンチベックだから価値があるような言い方で結構高い値段で売っている場合が多いのです。