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ピケ 香水瓶 ペンダント イギリス 1860年頃 ピケ(べっ甲に金銀象嵌) 15〜18K 4,2cm×3,2cm×1cm ピケはヴィクトリア時代中期から後期にかけてイギリスで流行したべっ甲細工ですが、当時、一般的なピケは低価格の大衆向けのアクセサリーとして作られた物なのです。だからブローチの金具に金が使われていないのです。 でも、このピケの香水瓶は全く違います!特別の物として作られているのです!! べっ甲は僅かに塩分を含んだお湯の中につけておくと、接着剤を使わずにべっ甲とべっ甲を接着出来るので、この香水瓶も表と裏を別々に作って付けてあるのですが、単純な形ならいざ知らず、立体感を出したハート型なのでこれは相当に難しい細工なのです!! おそらく厚いべっ甲の板を作り、それを削り出して作っているのだと思います!! 厚みのある立体感を出した実に良い形のハート型の香水便は、作者の腕とセンスの良さの証です! 裏も奇麗なハート型で立体感を出したとても良い作りです。 蓋もオリジナルのべっ甲の蓋が付いています。 象嵌のパターンもとても珍しい物です。一番外側の蜂の巣状の小さな六角形の中にも銀象嵌が施されています。 とにもかくにもピケの香水瓶なんて過去38年で見たことも聞いたこともない、極めて珍しい物です!これはミュージアムピースですね!♪ |
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← 裏も奇麗なハート型で立体感を出したとても良い作りです。 ピケはイタリアで主に教会の祭祀用具として作られていましたが、16世紀のユグノー戦争でフランスに逃れたユグノー教徒によりジュエリー以外の小物類がフランスで作られるようになったのです。その後イギリスにピケの技法が伝わり、べっ甲という素材自体の珍しさと、英国人好みの地味な雰囲気が好まれて流行したのです。 1880年頃からは小さな円形のブローチが沢山作られるようになりますが、それらの物は幾何学的な模様の簡単な細工の物が多く、丁度ジュエリーの大衆化が進む中で比較的安価でもあったことから沢山作られるようになったのです。 |