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『クラフトマンシップのスリーカラー・ゴールド ブローチ』 フランス 1860年頃 ホワイトゴールド、グリーンゴールド、イエローゴールド、天然真珠、18K 直径3,5cm 重量 13,3g 19世紀中期のジュエリーで、ホワイトゴールドを使ったジュエリーを過去にも扱ったことがありますが、いづれも別格の素晴らしい細工の物でした! このサーキュラー(円形)ブローチも、いくつかの葉にグリーンゴールドを使い、地の部分は日本の金工で言えば魚子(ななこ)のような、無数の小さな点をタガネで打って艶消しにした19世紀中期のトップレベルの細工で作られています!! モチーフは古い時代のゴールドジュエリーらしい物で、豊饒を意味する農具や葡萄が使われています。 金色の葡萄は、他のイエローゴールドとは少し違う色なので、スリーカラー・ゴールドというよりもフォーカラー・ゴールドというべきかも知れません! 周りの半分にカットされた天然真珠もとても状態の良い奇麗な真珠が使われています。 外側の縒り線も普通の物ではなく、コイル状のような凝った作りの縒り線です。 とにかくこのブローチは、当時の第一級の職人が高度な技術と圧倒的な手間を掛けて作った物に違いありません!! これだけの優れた作品は、当然貴族のオーダー品なのです! こういう金細工のジュエリーの価格は、宝石を使ったジュエリーやカメオに比べて決して高くはないと思います。アンティークジュエリーの価格は人気の度合いで決まる傾向があるからで、でもそれは細工物好きの僕にとってはありがたいことですし、こういう物がお好きな方にとってもとってもラッキーなことなのです!! |
これだけ拡大すると、如何に時間の掛かる高度な細工かが良く分かります。鍬の先端が取れていますが、十分に許せる範囲の小さな欠点です。 葡萄は粒金のような細工かも知れません。これだけの多数のパーツを作って蝋付けするのは極めて難しい仕事です!! |
花びらや葡萄の葉の細工は、実物の大きさを考えれば想像を絶する高度な技術なのです!! |
中央部は半球状の立体感のある形です。 | |
裏の仕上げも極上です! ↓の金具はフリンジを下げる為の金具です。 |