『古の(いにしえ)のピンク ダッチローズカット ダイヤモンド リング』 イギリス 1830年頃 ピンク ダッチローズカット ダイヤモンド ローズカットダイヤモンド 18K,シルバー サイズ12(変更可能) ベゼル 1,9cm×1,4cm 重量5,3g Sold アンティークのダイヤモンド・ジュエリーは、南アフリカで大規模なダイヤモンド鉱床が発見され、ダイヤモンドが豊富に出回る1870年代以降とそれ以前では、全く状況が違います。 1870年以前のダイヤモンドは、インドのダイヤモンドが18世紀後期には産出料が極端に少なくなっていて、ほとんどブラジル 産だけになっていましたから、絶対量が少なかったのです。それはこの年代のダイヤモンド・ジュエリーを見れば一目瞭然です! もっと古い年代のダイヤモンド・ジュエリーから石を外して作り直した物が多く、可成り歪なローズカットダイヤモンドをまるでモザイクのように組み合わせて、いったいどうやって留めているんだろうと不思議に思える程です! そして石の色は茶色がかっていたり、黄色みが出ている石や、インクルージョンを多く含まれた石を使っているのが普通なのです。 でも1870年台以降、特にプラチナ台のダイヤモンド・ジュエリーにはない古風な輝きは、デザインと石のレベルが酷すぎなければ、現代のダイヤモンド・ジュエリーとは全く違う魅力がありますし、石のキャラット数から言ったら大変割安な価格なのも魅力です! でもそんな中でも、先日Soldになったゴルコンダだと思われるダイヤモンドや、この淡いピンクのダッチローズカットダイヤモンドには、石自体に現代のダイヤモンドにはない美しい輝きが感じられます。このピンクのダイヤモンドは、濃いはっきりしたピンクではありません。 ほんのりした薄いピンクでそれがまた何とも言えない優しい色合いで、しかもオールドヨーロピアンカットのような強い輝きではなく、ローズカット特有の繊細なシンチレーション(光の動き)と、美しい紫の色のデスパージョン(虹色の輝き)が相まって、この上ない美しい輝きが感じられます!! それに石の奥から放たれる美しいピンクの輝きが、周りの石に反射しているせいか、周りの石までもが淡いピンクの輝きを放っているのです! この淡い美しいピンクの色と輝きは、現代の放射線を当てた下品な濃いピンクのダイヤモンドなどとは違う、自然で爽やかな美しさを感じるのです!! 三個の大きな石は普通のローズカットよりもカット面数の多いダッチローズカットで、上下の二つはオーバルで、中央の石は横長のクッションシェイプと言えるような珍しい形です。 外側の小さなローズカットダイヤモンドも上質の石でカットも良い石が使われています。 僕は36年間もこの仕事を続けていますが、このような淡いピンクの美しいダッチローズカットダイヤモンドは初めてです!!♪ そして、アンティークのダイヤモンドの奥深い魅力を再確認した思いです。 このダイヤモンドの美しさは画像では解りにくいのが残念です。お近くの方はぜひ、ご来店ください。
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