ムーンストーン　ネグリジェ・ネックレス

イギリス　1890年頃
ムーンストーン、デマントイド・ガーネット、15K
ハンドメイド・チェーン（41cm）、ボックス型クラスプ付き
下に下がっている二本の足の長さは6cm と5cm

ネグリジェ・ネックレスはネグリジェ（寝間着）に付けるネックレス？？な〜んて思われる方もいらっしゃるでしょうが、negligeeは本来ふだん着，平服，略服などのことなのです。

左右の長さの違う細長い足の先端に、宝石を下げるデザインがネグリジェ・ネックレスの定型です。

裕福な女性の普段着に付けたジュエリーなので、控えめでエレガントな雰囲気があり、シンプルなデザインはモダンな雰囲気があるので、現代の生活の中でも使いやすいのが魅力です。

ネグリジェ・ネックレスは、ダイヤモンドか真珠を使った物がほとんどなので、ムーンストーンを使った物はとても珍しいのです！

ムーンストーンをは、19世紀後期に特に人気があった石ですが、19世紀中期の装飾性の強いデザインのジュエリーから、洗練されたデザインのジュエリーが好まれるようになる中で、
ムーンストーンは、その名に相応しいファンタジックな宝石としてとても人気があったのです！

ムーンストーンには他の石にはない、月の光のようなシーラーという独特の輝きがあり、神秘的な雰囲気があるのが魅力です。

このムーンストーンは透明感のある石で、光りの当たる角度によって美しいシーラーが出る上質の石です。シーラー効果を写真で表現するのは難しく、これは実物を見て頂くしかありません。

脇石に当時発見されてまもない、デマントイド・ガーネットが使われているのも素敵です。

二本の足の作りもとても珍しい構造でしなやかに揺れる工夫がしてあります。
素晴らしい作りと仕上げなので、手で触った時のスムーズな感じが嬉しくなります。

チェーンもボックス型クラスプも、もちろんハンドメイドの良い仕事の物が使われてるのは言うまでもありません！