ジョージアン ツーカラー・ゴールド シール(フォブ) イギリス 1830年頃 ピンクゴ&イエローゴールド(ハイキャラット・ゴールド(15〜18K))、アゲート 紋章インタリオ付き 2,5cm×2,1cm×1,8cm 重量8g ピンク&イエローゴールドのツーカラー・ゴールドを使った取っ手は優美な形で、摩耗しているのは手を触れる部分だけに摩耗したのでしょうが、これは約180年も前の物で手に持つ部分だけに古い年代の物である証と言えます。 台座の地の部分には日本の金工の技法(魚子)のように、無数の点を鏨(タガネ)で打って艶消しにして、その内側羽のような物を彫り、その部分は磨いてあるのでそのコントラストが美しいのです。 このような目立たない部分にこれだけの細工をしているのは、ジョージアンの物ならではなのです。
このように紋章が彫られているインタリオは貴族が作らせた物の証です。 日本ではどこの家にも家紋がありますが、ヨーロッパでは家紋(紋章)を持っているのは貴族だけなのです。 幕末に日本の使節団が渡欧した時に下級武士まで全員が紋付き袴だったので、全員が貴族のような身分の高い武士だと思われたとの話を聞いたことがあります(笑) 因みに片桐家の家紋は“違い鷹羽”で昔から武士の家紋の代表的な物です。
ページトップ