TOP (カタログ) |
メールマガジン | お問い合わせ (メール) |
Genと小元太の フォト日記 |
セミナー &クイズ |
アクセス・地図 |
|
||||
ミニアチュール(細密画) 『エンジェル』 ブローチ ミニアチュール(細密画) 19世紀初期 フレーム 19世紀後期 シードパール、シルバー、マザーオブパール 国名 不明(ヨーロッパ) 2,8cm×3,8cm Sold スタッフがすご〜く良いミニアチュールを見つけたと言ったいたのですが、手元に届いたこのミニアチュールを見て、僕はすご〜く納得! まるで水彩画のような柔らかな筆致と雰囲気は、エナメル・ミニアチュールにはない魅力で極小の絵画と言える作品です!♪ アンティークジュエリーでよく見かけるミニアチュールは、19世紀後期のエンジェルを描いた少女趣味のエナメルのミニアチュールですが、そういう物と比較すると、このミニアチュールはアートと言える魅力ある作品です! ミニアチュール(細密画)は象牙又はマザーオブパールに、ある特殊な動物の毛を使った筆で描きます。たぶん紙よりもある程度滑りの良さが必要だからだと思います。 現存するミニアチュールの最も古い作品は3世紀頃の物ですが、18世紀〜19世紀のアンティークジュエリーのミニチュールとは可成り違う物です。 18世紀〜19世紀のアンティークジュエリーのミニチュールに近い作品が描かれるようになったのは13世紀で、その頃の聖典はまだ、紙も印刷技術もなかったので、高価な羊皮紙にすべて手書きでした。 聖典を多く作る必要が出て来て、コストを下げるために聖典を小さなサイズにしたことで、挿絵も小さく描かなければならないことからミニアチュール(細密画)が発達したのです。 ルネサンス時代に印刷機が発明されると、細密画はより小さくなり、指輪やペンダントに使われるようになったのだと思います。 アンティークジュエリーのミニアチュールの多くは、どれだけ細密に描かれているかがポイントで、このミニアチュールのように唯細密さを追求するのではなく、極小の絵画と言えるような作品は珍しい物なのです!!♪ このような絵画としての魅力を感じるミニアチュールは、唯細密なだけのミニチュールよりも、ずっと描くのは難しいと思います。それは技術だけの問題ではないからです! そしてある意味大きな絵画よりも難しいことかも知れません。 だからこのような絵画のようなミニアチュールは、アンティークジュエリーでもとても少ないのです! ミニアチュールは肖像画が多かったので、写真が普及する1840年代以降は廃れて行きます。エナメル・ミニアチュールは、見た目に分かりやすい美しさがあるので、19世紀後期までは盛んに描かれました。 白バックと黒バックの画像では、白バックの方が実物に近いイメージです。 このミニアチュールは19世紀初期の作品で、フレームは19世紀後期に作り直された物です。 表面はガラスでカバーしてありますが、それがエナメル・ミニアチュールとの違いです。 エナメルはガラス質なのでガラスでカバーする必要がないからです。 |
||||