ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット フランス? 1820年頃
天然真珠、クッションシェイプカット・ダイヤモンド、 18K(ピンクゴールド、グリーンゴールド、イエローゴールド)
重量45,3g
長さ 19,5cm(サイズ変更可能)
アンティークケース付き
※パーフェクト・コンディション
Sold
ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット

このブレスレットは僕が過去に扱った同時代の金細工の中で、37年間で総合的に最も高度な技術で作られた作品ですし、最も美しい作品だと確信しています!!

まず何と言っても一番の魅力は、過去に見たことのないような美しいスリーカラーゴールドを使っていることです!!
このブレスレットは大きく分けて四つの部分に分かれますが、それぞれを違う彩りのカラーゴールドで表現してあるのです!!
真珠が付いている部分は、中央の部分がピンクゴールドとグリーンゴールドを主体に二種類のイエローゴールドで作り、その左右の部分はイエローゴールドを主体にしてピンクゴールドとグリーンゴールドを使い、イエローゴールドだけのメッシュのベルトととのコラボレーションを美しいものにしているのです!!

このブレスレットには、皆さんにぜひ分かって頂きたい数々の特徴と魅力が秘められています!
それを拡大画像を見て頂きながらお話致しましょう。

ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット
裏

グリーンゴールドも美しい色合いですし、イエローゴールドは二種類なので、フォーカラー・ゴールドと言って良い素晴らしいカラーゴールドです!!しかも各部分を4色の金で細かに使い分けているので、そのグラデーションの美しさには眼を奪われてしまいます!!
そうです。表はスリーカラーゴールドなのに、裏はイエローゴールドだけなのです!と言うことは、イエローゴールドの板を糸鋸で挽いてベースを作り、その上にスリーカラーゴールドを繊細な彫金で模様を彫った膨大な数のパーツを、一つ一つ蝋付けしているのです!!

そしてさらにその上に無数のグラニュレーション(粒金)をグラデーションをかけて蝋付けしているのですから、正に空前絶後の驚異的な高度な技術と膨大な手間を掛けて作っているのです!!!それに一見華奢に見えても200年たっても完璧に状態を保てる耐久力があるのは、こういう手間のかけ方作り方をしているからです!!

真珠とダイヤモンドの後ろはオープンセッティングにしてありますが、この年代として希なことで、このブレスレットが相当な身分の高い貴族の為に作られたこと物である証と言えるでしょう!!

ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット

大きな天然真珠のフレームには美しいロープ状の彫金が施されています。その周りの四個の小さな天然真珠は少し扁平な珠で形を揃えてありますが、これも美しく見えるように考えてのことなのです!作者は腕が良いばかりではなくて、センスの良さも抜群だってことですね!

このブレスレットに留めらられているダイヤモンドにも、これが如何に特別に作られた作品かが良く現れています!
この時代の普通のジュエリーは、クローズドセッテイングのローズカットダイヤモンドを使っているものですが、これはとても厚みのあるクッションシェイプカットのクリーンな石をオープンセッティングで留めてあるのです!これもこのブレスレットが如何に特別に注文された物であるかを物語っているのです!

ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット

だからアンティークジュエリーでもこれほど美しいカラーゴールドは使われていないのです!!ましてや現代のカラーゴールドなどは論外です(笑)。

フォーカラー・ゴールドの膨大な数のパーツと、これも膨大な数のグラニュレーション(粒金)それにメッシュだけでも1000個以上のパーツを一つ一つ手で作り、さらに一つ一つを蝋付けする作業は、おそらく5年から10年もの時間を掛けているのに違いないのです!!!
もし、そうだとしたら、職人の工賃を現代の腕の良い職人の工賃(約年収600万円)で計算すると、工賃だけで3,000万円(5年として)もの巨額なものになってしまいます!!!

それにこのブレスレットの重さは45,3gあるので、今の金地金の相場で約19万1千円ほどのなりますが、19世紀初期は金地金が歴史上最も高価だった言われている時代です。おそらく今の20倍はしたでしょうから、地金代だけでも約380万円にもなってしまうのです!!!

工賃と地金代の合計は3,382万円になりますが、これはあくまでも原価ですから、最低でも注文主からは7千万円はもらわないと商売にはならないでしょう!!

だから僕はいつも言っているのです。優れたアンティークジュエリーほど安い物はないとね(笑)。現代のジュエリーは高すぎるんです(笑)

これだけ繊細な金細工なのに200年もの年月に耐えて完璧な状態を保っている耐久力があるのは、作り方が全く違うからです!
今はワックスを使った鋳造ですが、これは金の板を叩いて鍛えた丈夫な板にして、それから細工しているので優れた耐久力があるのです!僕が現代のジュエリーで100年後に満足な形で残っている物なんてほとんど無いと言っているのは、この違いがあるからです。

ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット
ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット
真珠と真珠の間の少し大きな半球状の物に極小の点を打っていますが、これも珍しい技法です!
ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット
ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット
ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット
ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット
ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット
ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット
ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット
ジョージアン スリーカラーゴールド ブレスレット
一つ一つの粒金の形が完璧ですし、グラデーションを掛けて蝋付けしているのですらね〜!それに粒金の数も膨大な数でおそらく軽く2,000個オーバーでしょうから、粒金を作るだけでも信じられない程の時間を掛けているのです!!!



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