ストーンカメオに使う石で最も多いには縞メノウですが、縞メノウはBのように多数の薄う層が曲線状に重なっているのがほとんどなので、カメオに使えるような層を持つ石自体が滅多にないのです！！カメオに彫るにはある程度の厚みとフラットな層がないと使えないからです！！だから現代のストーンカメオは、アンティークのカメオに比べて十分の一以下の薄いカメオで、しかもすべて人工着色されたものしかないのです！！カメオは19世紀後期で終わってしまったと言っても過言ではないのです！！特にこのラベンダーアゲート・カメオのような天然のままの美しい石のカメオは19世紀以前でないとありえないのです！！

19世紀中期はカメオがあらゆるジュエリーの中で最も人気があったので、カメオに彫れるような美しい 石を集められたから素晴らしいストーンカメオを作ることが出来たのです！！

それに人気があった分野だけに優秀な人材が育ったのですが、さしものカメオブームもファッションの変化もあり、19世紀末には終わりをとげてしまったのです。エドワーディアンやデコのジュエリーにカメオをほとんど見かけないのはそのせいなのです！

現代の大半がシェルカメオなのは、カメオの使えるような美しい層を持つ石自体が入手出来ないのと、シェルに比べて彫るのがずっと難しいからです！

カメオの詳しい説明は《知られざるカメオの魅力》でご覧下さい。