『異色のカメオ』 ラーバカメオ デミパリュール(ピアス&ペンダント) ラーバ(溶岩)、ゴールド イタリア 19世紀中期 ペンダント5,4cm×1,8cm(本体のみ) ピアス4,5cm×1,4cm(本体のみ) 19世紀中期はフランスとイギリスでカメオが大流行した時期ですが、丁度その頃、イギリスの新しい富裕階級の人たちの間では、イタリアに旅行するのが大人気でした。 そしてイタリア旅行のお土産として人気があったのが、モザイクやカメオなどだったのです。 ラーバ(lova)は、ベスビオス火山で採れた溶岩の一種で、アゲートに比べて価格も安く硬度も低いので彫りやすかったので、お土産品のカメオとして人気があったのでした。 だから普通のラーバカメオは、粗末なフレームが付いた如何にもお土産品というイメージの物がほとんどなのです。 そんな中で、このラーバカメオ デミパリュールは、ラーバカメオとしては別格の優れた彫りで、モチーフもとても珍しいものです!! ラーバは柔らかいのでアゲートなどのストーンカメオに比べて立体的な彫りが魅力です。 この作品はノーフレームで取っ手が鳥の頭になっているアンフォラで、人物の頭部とバラ、それに矢を抱えたエンジェルという、極めて珍しいファンタジックなモチーフが彫られています! 正に大理石の彫刻のような素晴らしい彫りです! これだけの複雑な彫りでコンディションがパーフェクトなのは奇蹟的と言えるでしょう! ペンダントは少し使いにくいかも知れませんが、ピアスは付けた時にきっと賞賛されるに違いありません!♪ このラーバカメオはミュージアムにあっても不思議ではないほどの作品なので、使わない時は額装して鑑賞するのも良いと思います。
←↑実物大 ブラウザによって大きさが違いますが、白い○に100円玉を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。
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