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【憧れのダイヤモンド トレンブラン ブローチ】 トレンブラン・ブローチは、花びらなどが裏に付いているコイル状のスプリングで優雅に揺れるのが特徴です。 トレンブランのジュエリーは、19世紀初期に最初の流行があり、その頃はダイヤモンドの物もありましたがが、シードパールを使った物など、ダイヤ以外の物も作れられています。 このトレンブラン・ブローチが作られた1870~1880年頃は、南アフリカからのダイヤモンドが豊富に出回り始めた頃で、ダイヤモンドの人気がいっそう高まった頃です。 花びらの中心に留めてあるダイヤモンドは、オールドヨーロピアンカットと言われるタイプで、厚みがあるだけに揺れる度に美しいシンチレーション(ダイヤモンド特有の輝き)が楽しめます!♪ トレンブランは揺れれば良いという物ではありません。 トレンブランは大きく分けて二つの揺れ方があり、スプリングの構造も違います。 一つはゆらゆら揺れる(動きが大きい)タイプで、これは大きめのコイル状のスプリングが露出しています。 もう一つは時計のゼンマイのように左右に僅かに廻るような揺れ方で、震えるような繊細な揺れ方です。 皆さんは、スプリングを使って揺れるのなら今でも作れるだろうと思われるかも知れませんが、今のトレンブランは揺れ方がアンティークのトレンブランが壊れて補修した物のようなぎごちない揺れ方になってしまっています!(笑) アンティークのトレンブランは、スプリングの材質自体が特殊な合金で、今では手に入らない物だと思いますし、揺れさせる物の重さや大きさの微妙なバランスがあるのだと思います。 時代を経て渋さの魅力を感じる銀の台に、古(いにしえ)の輝きを放つダイヤモンドの花びら・・・、その繊細な揺れに魅了される人は多く、アンティークのダイヤモンド・ジュエリーの中では絶大な人気があるのが、トレンブラン・ブローチです!♪ このトレンブランは、大きなダイヤモンドはむろんのこと、小さなローズカットダイヤモンドまですべてクリーンで上質な石でカットも優れた石が使われているのが特徴です!それに小さなローズカットダイヤモンドのほとんどもオープンセッティングです。 このトレンブランはとても美しいフォルムで、19世紀中期のジュエリーとは違う洗練されたエレガントな雰囲気を感じます。 何の花かは分かりませんが、花びらや葉の作りはとてもリアリティーのある繊細精緻な作りです! 当時はどのように付けられたかは分かりませんが、今なら背中を大きく開けたイヴニングドレスの肩の下あたりにパッドを入れて、そこに左の画像のように大きな花びらを上にして下に流れるように小さな花びらの部分が下がるように付ければ、きっと満場を魅了することでしょう!♪ 今の日本ではイヴニングドレスを着るシーンは少ないとは思いますが、僕はウエディングドレスに付けたらきっと一生の思い出になるのではないかと思います!♪ あ、そうそう、このトレンブランは三つに分かれる構造ですが、何の為なのかは今のところ解りません。 下の拡大画像を見て頂きながら細部の説明を致しましょう。 《参考》 |
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花びらの部分はネジで外れるので、金具を作ればこれだけをペンダントとしても使えます。 但し、トレンブランにはなりません。 |
実際の花びらのように12本の湾曲した雄しべの先端にローズカットダイヤモンドをセットして小さな花びらのような留め方をしています。雄しべの位置もランダムでリアリティーを感じさせるのが良いですね~♪ |
何の花かは解りませんが、花びらの形も自然の花びらを思わせるグッドデザイン!♪花びらに付いている粒金のような銀の粒はすべて彫り出しているのですが、これほど多数の銀の粒を彫り出している物は過去に見た記憶がありません!!凄い手間を掛けて作った物だと感心するばかりです! |
小さなローズカットダイヤモンドを留めている爪もすべて銀の台から彫り出しているのです!! |
プラチナがまだ使われていない時期なので、ダイヤが美しく見えるように表面は銀で、裏は衣服を汚さないようにする為に金を貼り合わせています。つまり最初に金と銀の板を貼り合わせた板を作り、それをタガネや糸鋸で挽いて作っているのです! このように複雑な形の物を鋳造ではない方法で作ることは、大変な手間を要することなので、採算を考えたら今では絶対に製作不可能なことなのです!!今もし作らせたら最低1年は掛かるでしょうから、市場価格では軽く1000万円オーバーになることは間違いなにのです!!だから僕はいつも優れたアンティークジュエリーほど安い物は無いと言っているのです!おまけにルネサンスは今年いっぱいは消費税も掛からないんですから、買うんなら今の内!(笑) |
全体に立体感を出した良い作りです。 |
裏は石の裏の窓まで奇麗に仕上げてあります。 |
花びらの下の小さなボックスにスプリングが内蔵されているのです。 |
ネジで三つに分かれる構造ですが、何の為かは今のところ解りません。 |
ピンもネジで外せますので髪飾りとしても使いやすいでしょう。 花びらを外して左右の葉だけの部分をつないで小さなブローチとして使えるようにすることも可能です。 |