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『南仏の18世紀ローズカットダイヤモンド クロス』 これはとても珍しいタイプの1700年代のクロスです! 何と6通りに使えるマルチユース・ペンダントとして使えるんです!!♪ 実物は古のダイヤモンド独特の黒っぽい輝きがあり、不思議な魅力を感じます!!♪ |
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『南仏のローズカットダイヤモンド クロス』 南フランス 18世紀 ローズカットダイヤモンド、18K 5,1cm×3,8cm 今はコート・ダ・ ジュールやプロヴァンスなどの観光地になっている南フランスで、200年から300年前に作られたとても古い時代のローズカットダイヤモンドのクロスです。 この地域は古代ローマ帝国の植民地だった所で、古代ローマの遺跡が数多く、中世ロマネスク様式、 ゴシック様式の聖堂も多いのです。 このタイプのクロスは17世紀から18世紀にかけてスペイン、オランダ、南フランスなどで作られており、大きさ(シルバーを除く)、デザイン、ダイヤの使い方などに共通の特徴があります。 シルバーも含めてすべてに共通するのは、半球状の台座を蝋付けしてクロスの形にし、高さのある半球状の台座に小さなローズカットダイヤモンドを伏せ留めでセットしていることです。 Cのスペインの17世紀 のクロスだけは、より古い年代だけにステップカット・ダイヤモンド(板状のシンプルなカット)を使っています。 スペイン、オランダ、南フランスと国や地域が違っても共通するポイントがこれだけ多いのには理由があるのです。 南仏のルシヨンはローマ帝国の昔からスペインの一部であった地域ですし、今でもカタルーニャ語が話されており(中心都市はペルピニャン)、スペイン的な特徴が強く現れていますので、このゴールドクロスもペルピニャンで18世紀に作られた可能性があると思っています。 話は変わりますが、僕はこの南仏ルシオンの中心都市ペルピニャンで採れた美しいペルペニヤン・ガーネットを使ったアンティークジュエリーを三点扱っています。 ペルピニャン・ガーネット ブローチ ペルピニャン・ガーネット クロス ペンダント ペルピニャン・ガーネット ネックレス&ブローチセット この三点のペルピニャン・ガーネットは面白いことに、石の台座の裏は半球状になっているのです! 南仏についてもう一つ面白い事実を発見しました! 南仏にラングドックという地方があるのですが、ラングドックとは「オック語」(スペインから南仏にかけて話される言語)との意味であることが分かったのです! 僕は2年ほど前に『黄金の蝉』を扱ったのですが、これもこの地方が昔はスペイン領だったということです。 いや〜、アンティークジュエリーほど奥の深い面白い物は無いですね〜♪ さて大分脱線してしまいましたが、肝心のこのゴールド・クロスのお話です。 4点のクロスに使われているダイヤモンドはとても小さな石で、19世紀以降のローズカットダイヤモンドと比べても、カットがラフで黒っぽい石を使っていたりするのですが、これはダイヤモンドの産出料が少なかったからでしょうし、石の下にしいた金属箔が変色しているからだと思います。 この4点のクロスは200年から400年も前の古い年代の物ですから、それも時代の成せる技を言えますし、その古びた味わいが魅力なのです! それにしても、このスタイルのクロスがヨーロッパ各国で長い間作られ続けたのは、余程人気があったのでしょう。 これらのクロスのように古い年代のゴールドやシルバーのジュエリーは、長い間に表面が摩耗することで、自然の艶消しになっているのですが、それが魅力の一つなのです! 特にこの南仏のクロスは、四つのリングが付いたパーツにリボンを通して、クロスを下げる独特の構造なのが面白いのです! つまり、このクロスは二つのパーツに分かれるので、上の小さな部分だけをプチペンダントとしても使えますし、クロスの部分だけでも使えるのです!!♪ その自然の艶消しになっているゴールドの独特の形の台座に、古のダイヤモンドが鈍く輝いているのは、なかなか乙な物なんですよ!♪ ルネサンスでメルマガでご紹介すると、たちまち小元太マークが付いてしまうのは、現代の日本人にも何か訴えてくるものがあるのだと思います!♪ 時代別カタログ《1700年〜1840年頃のジュエリーと小物(ジョージアン)》 も出来ましたのでご覧下さい。(まだ完全には出来上がっていませんが) |
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A.南フランス 18世紀 シルバー ローズカットダイヤモンド |
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↑このペルピニャン・ガーネット クロスの裏とゴールドクロスの裏の構造は共通性があります。 | |||
← この金の蝉は、フェリブリージュ(Fe´librige 主にオック語の保護を目的として創設された団体)、の50人の高官の為に作られた大変珍しいバッジです。 南仏ラングドック地方 |
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↑二箇所にフランスのこの年台の金のマーク(フクロウ)が刻印されています。 |