ジェット　ネックレス　ウィットビージェット　ヴィクトリアン　アンティークジュエリー

ウィットビージェット・ネックレス
イギリス　1870年頃
ウィットビージェット
42cm
Sold
ジェットは（黒玉こくぎょく）は、水中で長い年月を経て化石化した樹木で、古代ローマ時代には黒い琥珀と言われています。非常に軟らかで軽いのが特徴で、独特の柔らかい光沢があります。

夫のアルバート公を1861年に亡くしたイギリスのヴィクトリア女王が長い喪に服した折、服喪用ジュエリーとして用い、女王が自らに謁見する女性にもジェットを身につけることを奨励したため、イギリス貴族女性の間で付けられるようになり、一般大衆の間でも大流行しました。

それだけに粗末な細工の物が多いので、僕は普通は扱っていないのですが、このジェット・ネックレスはジェット・ジュエリーの中では最高級の品で、とても珍しい物なので扱うことにしたのです。

ウィットビージェットは、1887年のヴィクトリア女王即位50執念記念の年に、ヴィクトリア女王の長い喪が明けたことで、さしものジェットブームも終わり、ジュビリーエナメルのような華やかな色彩のジュエリーが作られたのです。

ジュビリーエナメル　ブローチ

←↑実物大
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉（直径2cm）を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。

ウィットビージェットは、19世紀末に石が枯渇して鉱山が閉鎖されています。
最近、通信販売されているジェットの安物のアクセサリーは中国産の質の悪い物です。

ヴィクトリア時代のジュエリーに付いては《1840年頃～1900年頃のジュエリーと小物》でご覧下さい。

縁は多数の面をカットして奇麗に磨いて艶を出し、ドングリの部分は実だけを磨いて他の部分はマットな仕上げです。

ドングリの実の部分だけを磨いて艶を出しています。

ペンダントの縁の他に二箇所にシャープなカットを施しているので、その部分が輝き良いアクセントになっています。

ドングリの彫りはとても良い彫りです。

どの部分も完璧に仕上げてあり、保存状態も素晴らしい！

チェーンもすべてウィットビージェットで、とても手間の掛かる仕事をしています。

クラスプの金具（ちょっと金具の口が開いていますが、既に修復してあります）

普通のジェットのネックレスは単純に玉をつないだけですが、これは非常に珍しいデザインで、チェーンのすべてがウィットビージェットを彫って作ってあるのが凄いのです！！♪

ボリュームがあるので一見重そうですが、持ってみると意外に軽いのできっと驚かれると思います。

現代のジュエリーとは全く違う、面白みのあるデザインです！

この素晴らしいジェットのネックレスは、個性的なファッションを好まれる方には最高のネックレスとなることでしょう！♪

ゴスロリのファッションになんか最高でしょう！♪

裏も完璧に仕上げてあります。