ルビーとエメラルドそれに天然真珠を半分にカットしたハーフパールを使った、イギリスのヴィクトリ時代中期ならではのクラスターリングです。

クラスターは花やブドウなどの房の意味で、南アフリカのダイヤモンド鉱床が発見されてダイヤモンドラッシュが始まる前のヴィクトリ時代中期は、小さなダイヤモンドでさえも不足していた時代なので、このクラスターリングのように天然真珠を半分にカットしたハーフパルがダイヤモンドの代わりに使われていたのだと思います。

小さな天然真珠を半分にカットしたハーフパールを花びらのようにセットしたベゼルは、
フランスのジュエリーにはない、イギリスのヴィクトリ時代らしい優しいイメージを感じます。

この指輪の最大の特徴は、シャンク後部まですべてに繊細な模様を彫っていることで、何とシャンクの上下の狭い縁にまで模様が彫られているのですから驚きです！！

ヴィクトリア時代後期に大衆向きに沢山作られた、9Kでしかも簡単に壊れそうな薄いシャンクで粗末なクラスターリングとは一線を画す魅力的な指輪です！

シャンク後部まで模様が彫られているので、サイズを小さくする場合は内側に金でアジャスターリングを付けるのが良いと思います。
加工代は別途掛かりますが、僅かな金額でお作り出来ると思います。
見積もりはお出し致しますのでお問い合わせください。