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『フェルメール・ブルーの美しいギロッシュエナメルを使ったブローチ』 ゴールド ブローチ フランス 1890年頃 天然真珠、ローズカットダイヤモンド 、18K ギロッシュエナメル(地金に彫った模様が透けて見える七宝) 4,3cm×4cm 重量13,1g Sold フェルメール・ブルーのギロッシュエナメルは彫ってあるパターンが珍しい物で、さすが普通のブルーエナメルとは違うなと思います。 エナメルの上に置かれた金の装飾は、楽器のようにも見えますし、何らかの意味があるのでしょうが、今のところは意味不明です。 ゴールドのフレームは、ルイ16世様式のガーランドスタイル(花手綱)と、古代ギリシャから伝わるメアンダー模様のコラボレーションで、フランスのアンティークジュエリーならではの素晴らしいデザインです!♪ フェルメール・ブルーのギロッシュエナメルの周りにとても小さな真円真珠がセットされているのもフレンチ・ジュエリーなれではのセンスの良さを感じます。 下に下がっている真珠は天然真珠らしい形の物が使われています。 ゴールドのマット仕上げもフレンチらしいと言えますね。 |
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このブルーの部分は画像では紫がかっていますが、実物はフェルメール「真珠の耳飾の少女」のターバン等に見られるフェルメール・ブルーと同じ群青色です!(PCの画像ではブルーがどうして紫がかった色になってしまうのですが実物はフェルメールの絵画と同じ青です!) ほとんどのブルーエナメルは、紫がかったブルーで、このブローチのようなフェルメール・ブルーは極めて珍しいのです! ルネサンス期の絵画のように貴重なラピスラズリの粉末を使ったエナメルである可能性があるということです!! エナメルに付いては【知られざるエナメルの魅力】でご覧ください。 |
フェルメール「真珠の耳飾の少女」のターバン等に見られる青は、ラピスラズリを使って作られた天然ウルトラマリンブルーです。 天然ウルトラマリンはフェルメールの絵画において特徴的な色彩である為、フェルメール・ブルーと呼ばれています。 ウルトラマリンブルーは最上の青として、ラピスラズリを精製し使われてきました。ヨーロッパへはアフガニスタンから西アジアを経てもたらされたため、当初は大変に高価な貴重品であり、純金と同じぐらいの価格かそれ以上の価値で流通していたのです。 ラファエロが聖母マリア像を描き、その中でこの色を用いたことからラファエル(Raphael, ラファエロの英語名)という別名もあり、マドンナブルーという別名もあります。 |
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「真珠の耳飾の少女」 ヨハネス・フェルメール 1665年 |
小さな真円真珠がセットされていますが、イギリスのアンティークジュエリーなら半分にカットしたハーフパールを使っていたでしょうね。 このデザインには小さくても真円真珠が似合うってことですね。 |
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フレームの作りも見事です。 | |
裏にまで装飾を施しているのは、グレードの高いジュエリーとして作られた証です。 |