ハーフパール&ダイヤモンド バングル イギリス 1880年頃 ハーフパール(天然真珠)、オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド、15K サイズ6cm×6,5cm 重量12,2g Sold 今作ったかのようにコンディションの良いバングルです。 レイトヴィクトリアン(19世紀後期)のジュエリーは、ミッドヴィクトリン(19世紀中期)の物に比べて装飾過多になるのを抑えた程よく洗練されたシンプルなデザインで、小さな天然真珠を半分にカットしたハーフパールを使っているのもこの時代の特徴です。 連続するハーフパールはグラデーションになっていて繊細な美しさを感じます。 小さな真珠を半分にカットするのは、天然真珠が如何に貴重な物だったかを示すものです。 小さなハーフパールを使ったアンティークジュエリーは、画像ではなかなか繊細な美しさが伝わらないと思いますが、実物はご覧になれば、そのデリケートな美しさに感心されると思います。 そして今は作れないだけの難しい技術を要する物なのに、価格は他のアンティークジュエリーに比べてまだまだ割安だと思います。 小さなハーフパールを連続して留めると、より繊細な美しさが出るのですが、爪が目立っては美しくないので、極小の粒金のような粒を彫り出して、その小さな粒を僅かにつぶして留めるパベ留めという特殊な方法で留めてあるのです。 これはとても難しい留め方で、MIKIMOTOの戦前のジュエリーの中にも見られますが、戦後は姿を消してしまっています。昔のMIKIMOTOの職人は上方職人と言われ、御徒町(東京)の職人などは比較にならない程の達人が多くいたのです。それも今は昔ですが・・・。 このような小さなハーフパールを使ったジュエリーは、留め方が良くないとパールが落ちたりするものですが、このバングルは留め方がとても良いので安心して使えます。 ルネサンスでは、もし、パールが落ちたりした場合は、修復用の天然真珠を持っていますのでご安心ください。 ※天然真珠に付いては 《知られざる天然真珠の魅力》でご覧下さい。
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