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ルーブルのサモトラケのニケ |
『サモトラケのニケを思い起こさせる素晴らしい造形美!!』 |
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少し後の時代のケースですが素美しい形のース付きです。 | ||
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市場で見かけるジョージアンのダイヤモンド・ジュエリーのほとんどは、質が良いとは言えないローズカットダイヤモンドをクローズドセッテイングで留めてあるものです。 このリボンシェイプのブローチはそれらの物とは一線を画す素晴らしいダイヤモンド・ジュエリーです!! 一部の極小のダイヤモンドだけはローズカットダイヤモンドを使っていますが、それ以外のほとんどの石は、ダイヤモンド原石の特製を活かしたクッションシェイプカットでなのです!! とても厚みがあるのでカラット数は見た目より相当に多い筈で、大変贅沢な使い方なのです!! これは飛んでいる蠅を箸でつまむ宝飾の名人X師もこの石目(石のカラット数)は凄いと驚いていました!! さらに彼は石の留め方を見て、その余りの高度な技に目を丸くしたのです!! 19世紀後期以降のダイヤモンドは、現代のダイヤモンドのカットに近い物なので形が一定ですが 、 拡大画像で分かるように形が歪で不揃いな上に厚みまで千差万別なのです!! 200年もの時を経ているのに一個の石も外れた形跡が全く無い高度なの石留めの技術に、名人X師は度肝を抜かれたようです! 石留めの技術はプラチナを使うようになるエドワーディアンからアールデコにかけてが、頂点だと言われています。 形の一定したダイヤを整然と留めた完成度の高さが美しいのがプラチナジュエリーの特徴ですが、このブローチのように銀を使ったジュエリーには全く別の魅力を感じます。 このブローチに使われている銀は、どうやら普通の純度の銀ではなく、純銀かそれに近い純度の高い銀が使われているようなのです!! このジョージアンのダイヤモンド・ブローチは石のカット、質、留め方、銀の純度と何から何まで特別のものだということです!! これらのことが普通のダイヤモンド・ジュリーとは違う変化に富んだ豪快なシンチレーション(光の動き)と美しい輝きの要因になっているのです!! 拡大画像では輝いている石とそうでない石がありますが、これは石の形が不揃いなのと、翼が立体的な形なので、多数の石の輝きが均一ではなく、均一に輝くのではなく、光の当たり方で 激しく変化するからです!! その変化に富んだ美しい輝きは、まるで水面に輝く太陽の光のように僕には感じらます!♪ |
立体感のある左右非対称の翼は、少し斜めから見た時に美しいと感じさせる見事な造形です!♪ |
長い間ダイヤモンドの新しい鉱脈が発見されていなく、ダイヤモンドが極端に不足していた19世紀初期に、このような上質のダイヤモンドを使ってあるのは、如何にこのブローチがハイクラスのジュエリーとして作られたかの証なのです!! |
個性派集団の集まりのような、様々な形のクッションシェイプ・ダイヤモンドを使っているので、その美しい輝きは見る人を圧倒させるのです!! |
縦二列のローズカットダイヤモンドを留めたラインの中央部の隙間から、なんとダイヤモンドの輝きが!! こんな場所にまだダイヤモンドをセットしているとは驚きです!! これが時代の成せる技!! 美意識の高い人が求めたジュエリーを作れる職人がいた時代ということです!! |
5本のフリンジの根元の釣り鐘型の部分のダイヤモンドは、一つづつ仕切りの中に留めていますが、単純な形の仕切りではなく、いろいろな形にしてあります。 肉眼でははっきり見えないような小さな物なのに、ここまでやるとはと驚く仕事です! 5本のフリンジもそれぞれが揺れる構造で、グラデーションの使いも素晴らしい! |
完成度の高いカットのダイヤモンドが美しいとは限らないのです!!ラフなカットのダイヤモンドには意外性のある輝きがあり、それが魅力なのです!! |
立体感のある素晴らしい作り!! |
裏はゴールドで石の裏の窓の開け方を見れば如何にこのダイヤモンド・ブローチがハイクラスのジュエリーとして作られたかが分かるというものです!! ブローチの金具はこの時代の最先端のストッパー付きです。 |