1円玉サイズ ←実物大
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。
エトルスカンスタイル ゴールド ロケット・ペンダント アンティークジュエリー
エトルスカンスタイル ゴールド  ロケットペンダント
(ポマンダーとしても使えます)
イタリア 1870年頃
18K
大きさ
縦(金具も含む)5,9cm、横2,9cm、厚さ1,1cm
チェーン24cm
Sold

これは正に粒金と縒り線の勝利ですね!!これほど美しい完成度の高い粒金と縒り線は今まで見た事がありません!!
そして手に取ってみたときのずしりと心地良い重さが何とも言えないんですよね。
無名の作品でもあのフォントネーに勝るとも劣らない作品が作られている。
だから僕はあくまでも無名でも優れた作品を探し続けているんです。
これがサインドピースなら何倍にもなってしまうんですからね。そしてこういう細工物は値段が安いなと思います。ブラッカムーアなんて平気で1000万円もの値段が付けられているんですら呆れるばかりです!!
では各部の拡大画像を見て頂きながらお話してゆきましょう♪
バチカン 拡大
これほど見事な細工の美しいバチカン(ペンダントを提げるためのチェーンやリボンなどを通す金具)も滅多にあるものではありません!!グラデーションになった精緻な粒金と繊細な縒り線には驚くばかりです。そしてチェーンもいったいどのようにして作ったのかという素晴らしいチェーンです!第一級のアンティークジュエリーの仕事とはこういうものだと、我々現代人に語りかけているようですね♪
拡大5

これだけ拡大して見ても欠点が見えないんですからね〜、如何に完成度の高い仕事をしているかと言うことです!!
この仕事の一番の見所は今まで見た事も無いような精緻な縒り線と飛び抜けて完成度の高さを感じる粒金にあるのです。細い縒り線は0,1mm程の極細の2本の金線を縒って作るのですが、これほど完璧な仕事の美しい縒り線は僕も見た事がありません!!しかも蝋付けした跡が見えないんですから想像を絶する高度な技術です。
粒金も綺麗な真円の玉を一個づつ蝋付けするのですが、普通は玉と玉の境目にも蝋がまわって繋がっているように見えるのに、この粒金はそれが無く、一個一個綺麗な粒金に見えるところが凄いのです。それは歴史上最も高度な技術の金細工が成された、紀元前の古代ギリシャやエトルリアの金細工を思わせるレベルの仕事です。
そしてこのロケットには独創的なデザインの魅力もあるのです。本体上部に7個の円形プレートがありますが、これも極細の縒り線で出来ているのです。これは僕も見た事の無い非常に珍しいデザインであり、粒金と縒り線の奏でるハーモニーは見る者に感動を与えます!!♪
もちろん、金がピカピカしないように見事な艶消しをしてあるのは言うまでもありません。

メルマガでこの画像をご覧になられた方から感想をメールでお寄せ頂きました。嬉しいなェ(__)ェ。
対話形式でご紹介致しましょう♪

神奈川県のWさん
>技術的なことはよくわかりませんが、これを1本1本手で縒っているのだと思うと、その細かさと粒の揃い具合は驚異的>ですね。
この縒り線と粒金は徒者ではないですからね。しかも表だけじゃないんですよ、裏も凄いんですから(@_@;)です!!
縒り線はまず細い金線を作る事から始めるんですが、もちろん既成の物を使う訳ではありません。これだけ極細の縒り線は
今の職人では絶対不可能な程の細さなんです。おそらく細い物は直径0,1mmぐらいでしょうが、それを2本均等に乱れなく綺麗にロープ状に縒るのは非常に難しい事なんですよ。しかもどこかで蝋付けして繋いである筈ですが それが全く解らないんだから不思議です!!それに粒金は普通の粒金はジョージアンの相当レベルの高い物でも、粒と粒の間に蝋がまわって、
繋がって見えるものなんですが、この粒金はそれがほとんど見えないから完全に独立した粒に見えてすっきりした印象を与えています。まるで紀元前の古代ギリシャやエトルリアの粒金のようです。あるんですね〜、こういう作品が!!♪

> それと、真珠のついている中央の花の部分も上部の飾りの部分もあとから接着したというよりも透かし彫りしているよう>に見えますね。
う〜ん、透かし彫りかどうかは解りませんが、透かしにはなっています。中に細密画を入れた時に少し透けて見えて良い感じかも知れません。

四国のKさん
>『驚異の金細工』 このペンダントは一番先に目に留まりましたが、拡大された画像を見ると更に凄いなあと思いました>。詳しいことは皆無ですけれど、これ程の細工と言うのでしょうか、イヤー気が遠くなるような仕事の気がします。これ>は仕事というより楽しみながら作らないと出来ない気がします。(間違っているかもしれません。)
その時代のトップレベルの作品と言える物は、当然、商品として利益をあげるためだけに作られた物とは明らかに違います。これだけの物を作れる職人にはその腕を認めるパトロンのような客が付いている訳ですし、良い物を作ればそれに充分見合った対価が支払われた事でしょうし、尊敬されもしたのです。第一級の金細工職人は社会的地位も高く、プライドを持って物作りが出来たのです。だから当然楽しくてしょうがなかったでしょうね!それに比べて現代の職人は不幸ですね。早く安くと言う客しかいないと嘆いているんですから・・・。

>そして、完成した物を見た時の感動はいかほどだったのでしょう? 図り知れません。
難しい仕事程、そして満足ゆく仕事が出来た時ほど、喜びは大きかったと思いますよ。だから100数十年の時を経た今、私たちにも感動を与えてくれるんだと思います。見ているだけでも心に安らぎを与えてくれるんですから・・・。

>前々回くらいから、このような金の素晴らしい作品(これは商品とは言えない気がします。)を見ますが、どのような人>が作らせたのだろうかとついつい考えてしまいました。
日常の生活の中にまで美を意識していた貴族階級の人でしょうね。お金も時間も心の余裕もある優雅な人たちで、すべての物を職人に作らせていた人たち、自分の思いどおりの物を作らせる喜びを知っていた人たち、そんな人たちがいた時代は職人にとっても良い時代だったんですよ。

>ネックレス・ブレスレット共に娘と見ましたが、言葉が見つかりませんでした。
ブレスレットはこれですね。



拡大 -1
これは販売済みが、こういうアンティークジュエリーを手に取って見て頂く、アンティークジュエリー・セミナーにどうぞご参加ください(^_^)v。
拡大3
上部のバチカンや飾りの部分も表と全く同じ仕事なのはさすがです!♪バチカンにはフランスの小さなインポートマークが見えます。

拡大2
中央の菊の御紋(笑)のまわりをよ〜く見てください。何とこれも極細の縒り線を巻き付けてあるんです!!
いや〜、驚きましたね裏にまでこんな独創的なアイデアで作られているんですから、嬉しくなりますよ♪
粒金が三個取れていますが、これは一個づつ蝋付けしていることの証と言えます。これだけの作品ですから充分許せる小さな欠点です。
拡大4
このロケットは中がまた綺麗なんですよね〜!♪ガラスの蓋が付いていて渦巻き状の縒り線の裏が見えてとても綺麗です。
中までこんなに綺麗だと感激しますね♪ガラスの蓋はそっくり外れる構造なので、外してポマンダーのような使い方をしても楽しいと思います!♪(前面は透かしになっているから何か香りの出る物を入れられる)ロケット兼ポマンダーになるなんて嬉しいですね〜〜(^_^)v。


ページトップ

Free Call 0120 974 384 年中無休。平日 AM 10:00 - PM 11:00 、土日 AM 11:00 - PM 11:00。携帯電話もOK