ロシア イースターエッグ アンティーク
背景は冬のクレムリン宮殿
ケースに入ったロシア イースターエッグ アンティーク
18世紀頃のクレムリン宮殿
ロシア 第一革命

イースターエッグ
ロシア 1900年頃
ルビー、オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド、
ローズカットダイヤモンド、シルバー&ゴールド
ギロッシュエナメル
43mm×34mm
オリジナル皮ケース付き
Sold
10年程前にNHKでファベルジェのインペリアル・イースターエッグの特別番組が放映されてから、ロシアのイースターエッグが日本でも知られるようになりましたが、宝飾品のイースターエッグは欧米では非常に人気が高く、極めて入手困難な物なのです!

僕は30数年前から日本ではほとんど知られていなかったロシアのジュエリーの数々を扱って来ましたが、小さなペンダントではない、このような実際の卵の大きさのイースターエッグは初めてです!

ロシアの国教は東方正教会で、カソリックやプロテスタントと違ってクリスマスが最も重要な行事ではなく、イースター(復活祭)が最も重要な行事なのです。

だからイースターにキリストの復活を意味する卵の形の宝飾品をプレゼントする習慣があったので、このような素晴らしいイースターエッグはロシアならではの物なのです。

ロシア革命の混乱から逃れるため、貴族などの特権階級の人たちが膨大な量の宝飾品を持って海外に亡命したために、その後の世界の宝石市場価格が混乱したとさえ言われているのです。

この素晴らしいイースターエッグもきっとそんな亡命ロシア貴族が持ち出した物なのでしょう。

だから僕はロシアの宝飾品には何かドラマチックなものを感じるのです。

血の日曜日事件
ペテルスブルグで1905年に発生した血の日曜日事件は、1000人以上の死傷者出ましたが、これが1917年のロシア革命につながってゆくのです。
ロシア イースターエッグ アンティーク




1870年代からファベルジェが18世紀のエナメルを復活させたことで、ロシアのエナメルを使ったジュエリーやオブジェは世界のトップレベルの作品を作るようになるのです。

このイースターエッグもロシアならではのハイレベルの美しいグリーン・ギロッシュエナメルが施されています。

ギロッシュエナメルの地模様は、多くの場合、エンジンターンという回転する台で模様を彫る機械彫りですが、このイースターエッグの地模様は、すべて手彫りなのが特徴です!

機械彫りの幾何学的な地模様とは違い、草花を彫り、その他の部分にはタガネで鎚目を丹念に打っているとても珍しい技法で作られているのです!



僕は過去に多数のロシアのアンティークジュエリーを扱っていますので、近日中にロシアのアンティークジュエリーの特別ページを作るつもりです。

実物大 ロシア イースターエッグ アンティーク
1円玉サイズ ←実物大
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。
←実際の卵より少し小さいぐらいの大きさです。
ロシア イースターエッグ アンティーク インペリアル・イースターエッグ
↑はファベルジェのエッグですが、このような美しい猫足のシルバーの台を作って飾れば立派なオブジェとして飾って楽しめます。
(加工代は大サービスの無料です!♪)

中に婚約指輪などの大切な指輪を飾れるようにしても楽しいでしょう。(この加工代はサービス致します)

母から娘へと代々伝わる宝物としてお勧めしたいです。

オブジェとしてのロシアのイースターエッグは僕も38年間で初めてです!!!



ロシア イースターエッグ アンティーク 透明感のある実に美しいグリーン ギロッシュエナメルです!



エナメルについては《知られざるエナメルの魅力》をご覧下さい。
ロシア イースターエッグ アンティーク ロシア イースターエッグ アンティーク 下部
ロシア イースターエッグ アンティーク 上部 ロシア イースターエッグ アンティーク
ロシア イースターエッグ アンティーク 内部 ロシア イースターエッグ アンティーク 内部
蓋の内側はエナメルで本体の内側はシルバーです。
ロシア イースターエッグ アンティーク ケース ロシア イースターエッグ アンティーク
ケース ロシア イースターエッグ アンティーク ファベルジェのインペリアル・イースターエッグも全部卵形のケースに入っています。

このイースターエッグにもオリジナルの卵形皮ケースが付いているのが素晴らしい!♪
ロシア イースターエッグ アンティーク とケース

ファベルジェのインペリアル・イースターエッグ(ロシア皇帝アレクサンドル三世とニコライ二世への献上品)
インペリアル・イースターエッグ 僕は30数年前に出会ったロシア人の友人からファベルジェ始めロシアの皇帝への献上品として作られたジュエリーや銀器の販売を委託され、それがきっかけでロシアのアンティークジュエリーの知られざる魅力を知ったのです。数年前にNHKなどでファベリジェが紹介されたので、今でこそ日本でも知られるようになって来ましたが、それまでは日本では全く知られていなかったのです。
ファベルジェと言う一人の天才が現れたことに刺激され、19世紀末から革命までの時期は、ロシアのジュエリーが世界で最も高い水準の物を作っており、且つ、ヨーロッパのジュエリーとはひと味違うエキゾチックなデザインと凝った作りに世界中が魅了されたのです。
いろいろお話したいことは沢山ありますが、長くなってしまいますので興味を持たれた方は僕のセミナーにいらしてください。
このインペリアル・イースターエッグは、シベリア横断鉄道が開通した年に作られた物です。
金とプラチナで作られた皇帝のお召し列車がエッグの中に納められ、蓋を開けた皇帝を驚かせるという趣向です。
列車はネジでゼンマイを巻くと走り出すのです。
ロシア イースターエッグ アンティーク ロシア イースターエッグ アンティーク

これもファベルジェのインペリアル・イースターエッグで巨大なラピスラズリを彫った贅沢な作りです!
蓋を開けると、アクアマリンの海に浮かぶロシア皇帝のお召し鑑アゾフ号が現れるという趣向です。インペリアル・イースターエッグは、ほとんどの作品がエッグの中に趣向を凝らした遊び心のある美しいオブジェが入っていますが、皇帝には何が入っているかは内緒にしていたようです。

皇帝や皇后が卵から出て来る宝物を見て驚き、喜んでいる様子が目に浮かびますね。

因みにこのクラスのインペリアル・イースターエッグは最近のオークションで10億円台の価格で落札されています。

ロシア イースターエッグ アンティーク アゾフ号
ニコライ二世は皇太子時代にこのアゾフ号に乗ってグランドツアーに出て来日し(1891年=明治24年)、日本人から大歓迎を受け、日本人が好きだと日記にも書いているぐらいです。

でも大津で警護の巡査がサーベルで切りつける大津事件が発生してしまったのです。当時の日本は弱小国だったので、ロシア軍が攻めて来るのではないかと、日本国中に大激震が走ったのですが、日本人びいきの皇太子は寛容な態度だったのでした。



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