ブルーム＆チェイシング　ブローチ
イギリス　1870年頃
天然真珠、オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド、22ctゴールド、
2,5cm×4,3cm
重量　11,4g
アンティークケース付き
Sold
このブローチは22金の純度の高い金で作られた素晴らしい彫金のブローチです！♪

しかもあのエトルスカン・リバイバルと同じブルームという技法でつや消しをしたうえに、とても繊細なチェイシング（彫金）を施しています。

うねうねした蔦と木の葉と花を組み合わせ、帯のような物も組み合わせたとても複雑で立体的な造形は、ヴィクトリア時代独特のデザインですが、これほど凝ったデザインで22金とブルーム＆チェイシングの素晴らしい細工は希に見る作品です！♪

1870年代から1880年代終わりまでの時代は、金が新しい装いをまとった時代と言われています。それは桃の皮のような柔らかな外観を持たせる「ブルーム」というつや消しの技法が開発されたからです。ブルームは塩酸、硝石、塩水の混合液を沸騰させたものに金を付けることで、美しいマットゴールド（つや消し）にする技法です。

この作品ではブルームを施してつや消しにした部分に、とても繊細な彫金をしているところが珍しいのです！♪

19世紀以前のジュエリーは、エドワーディアン以降のプラチナを使った宝石が主役のジュエリーとは違う、細工が魅力のジュエリーが多いのが特徴です。

いろいろな細工の中でもやはり金細工は、細工物のジュエリーの中でも最も魅力のある物です！

しかも宝石が主役でない為に、価格は相当に割安感がありますね。
この素晴らしい金細工のブローチがこの価格なんですから！！

まあ、宝石を使った物は誰にでも分かりやすい物だということなのです。