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葉の一部が裏返っているのを違う色の石を填め込んで表現しているのが素晴らしい!♪ 葉のグラデーションは、そういう色の石をカットして使っているのです。 これは石が豊富にあった時代でなければ出来ないことです。 |
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フローレンスモザイク(ピエトラドュラ) ブローチ イタリア 1870年頃 アゲート、 15ctゴールドのフレームは同時代のイギリスで作られた物。 Sold フローレンスモザイクは、大理石を彫ってアゲートを象嵌した物です。 まず大理石にモチーフを彫り、松ヤニを入れて下から暖めながら、その形に合わせてアゲートをカットしたピースを填め込むのですが、だいたいの形にカットした後で、僅かの隙間も出ないように石を削るのが大変なのです! (松ヤニが冷えて固まると接着剤としての効果を発揮する) 肉眼で見ても全く隙間が見えないほどの完璧な象嵌は、非常に高度な技術がないと出来ないことです。 このようなモザイクは、沢山のアゲートの中からモチーフに合う石をカットしなければならないので、アゲートが豊富に採れた時代ならではの細工なのです。 ガラスを使ったローマンモザイクもそうですが、19世紀後期からレベルダウンが顕著になり、20世紀に入るとお土産品レベルの粗末な物に変わり果ててしまうのです。 現代のフローレンスモザイクは、ローマンモザイクよりはまだましな状態で、作家物としてジュエリー以外の大きな作品が作られてはいますが、もちろんアンティークのようなレベルの物ではありません。 何でもそうですが、小さな物ほど、作るのが難しく採算が合わないからです。 モザイクは当時もカメオのようには沢山の数が作られていないので、今ではこのクラスのフローレンスモザイクは滅多に出会わなくなってしまっています。 ジュエリーとしてはちょっと付けにくいかも知れませんが、使わない時は額装してオブジェとして楽しめる物だと思います。 僕はカメオに比べたらとてもお買い得感があると思いますね♪ カタログに載っているミュージアムピースのフローレンスモザイク(ピエトラドュラ)もご覧下さい。 《知られざるモザイクの魅力》でどうぞ。 |
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