『潮騒のメモリー』
The Memory of Summer
ペンダント
イギリス　1870年頃

何ともロマンチックなペンダントですね！♪

まだ海水浴が健康に良いという理由で普及し始めた頃で、日本以外の国では温泉浴みたいなものだった時代です。

現代のように一般人が南の島に旅行に行く時代ではなく、貴族階級の人たちでなければ、南洋の島に観光に行くなんてことはなかったのです。

だから『The Memory of Summer』は、南洋の島に行った人の想い出の貝を使って特別に作らせ、恋人にプレゼントしたのに違いないのです！ロマンチックですね〜♪

天然のシェルを使ったアンティークジュエリーは、僕もカルティエの物を扱っていますし、あのファベルジェもカタツムリの殻を使った素晴らしい作品を作っています！

宝石のような鉱物として希少価値のある高価な素材を使うのが、ジュエリーでは当たり前のことなのに、シェルのような安価で壊れやすい物を使った作品は、独創的な作品を作ろうというアーティストとしての意識か、特別の想い出のある素材を使ったオーダージュエリーでなければ存在しないのです！

あるのはハワイのお土産のような安物ばかりなんですから・・。

このピンクシェルのペンダントは海岸の岩場に打ち寄せた波が流れ落ちる様子をダイヤモンドのフリンジで表現してあるのです！！

何と素晴らしい表現力ではありませんか！♪
そしてこのフリンジの構造は大変複雑な物で非常に手間の掛かる細工なのです！

だから、このタイプのフリンジやチェーンは、ハイクラスのジュエリーにのみ見られる特別の細工なのです！

美しいピンクシェルの輝きの中に、まるでこの貝から採れたような天然真珠とダイヤモンドの輝きは、自然の美と宝石の美の素晴らしいコラボレーションを感じます！♪