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右のカボッションの石のペンダント
ファベルジェ カフリンクス(カフス)の一部
ロシア 1900年〜1917年頃
ボウナイト、約14ctゴールド
2個づつ鎖で繋がっているカフリンクス(カフス)で、友人のジョルジュ・ドンにサファイヤの指輪のお返しに、スウェーデン王妃ソフィアのクラバット・ピンと一緒にあげたものです。彼はその内の3個をペンダントとして鎖にさげ、1個を僕に君もさげたらと渡してくれたのでした。 石はシベリア産のボウナイトでファベルジェの好きなオッドストーン(希石)に属する石です。 貴石ではなく希石をオッドストーンといい、普通、ジュエリーには使わないような石で面白い石のことをいいます。シベリアは非常に多種類の貴石、半貴石、オッドストーンが産出される所なので、ファベルジェは名も無い面白い石を使った魅力的なジュエリーを製作しています。 デザインはロシアン・アバンギャルドの影響を受けた、シンプルでモダンなものです。 |